新型コロナによるストレス、最前線で働く医療者に強く…|看護roo!ニュース

まず自分を大切に。

 

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行が広がる中、最前線で働く医療者の負担が心身ともに増しています。

 

深刻な状況を受け、医療関係団体が医療者へ向けたストレス対策などを紹介しています。

 

 

WHO「現状でストレスを感じるのは普通のこと」

WHO(世界保健機関)神戸センターは、WHOの精神保健部門がメンタルヘルスについてまとめた暫定ガイダンスの日本語訳を発表。

 

現在の状況では医療者がストレスを感じるのは当然のことで、「自身の心理状態をよく保つことをためらってはいけない」と呼び掛けました。

 

WHOの医療者へのメッセージ抜粋/ストレスを感じるのはごく普通のこと。その感情は、能力のなさや弱さからじゃない。/自分自身を大切に。あなたの過去のストレス対処経験が役立つ。/信頼できる人に助けてもらう。つらいときは同僚や上司らに支援を求めよう。

WHO神戸センター「COVID-19アウトブレイク中のメンタルヘルスと心理社会的影響に関する検討事項 暫定ガイダンス2020 年 3 月 18 日 改訂版」を基に看護roo!編集部で作成

 

医療者へのメッセージの中で、

 

「残念ながら、医療従事者の中には、スティグマ(差別や偏見)や恐怖のため、家族やコミュニティから避けられる経験をする方もいるかもしれない」

 

とし、大切な人と電話などで連絡を取り合うことで人とのつながりを保ったり、同僚や上司、そのほか信頼できる人に助けを求めたりすることを勧めるとしました。

 

チームリーダーや管理者に対しては、

 

ストレスの高い仕事と低い仕事をローテーションにする

自ら進んで休憩を取って、休憩を奨励する

メンタルヘルスのサポート等へのアクセス方法を周知する

 

など具体例を示し、スタッフを慢性的なストレスから守る必要があると訴えました。

 

 

日赤「こころの健康を維持するサポートを」

また、日本赤十字社も、新型コロナウイルス感染症に対応する職員向けに作成したサポートガイドを公開。

 

ガイドでは、未知の感染症はウイルスによって引き起こされる「疾病」だけでなく、「不安や恐れ」「嫌悪・差別・偏見」も“感染”していくものだと説明しています。

 

その“感染”の影響は、最前線の医療者に最も強く出てしまうと言います。
 

日赤が提示するウイルスによる3つの感染症/第1の感染症(生物学的感染症):ウイルスで引き起こされる疾病そのもの/第2の感染症(心理的感染症):見えないことや治療の未確立による不安や怖れ/第3の感染症(社会的感染症)不安や怖れが生み出す嫌悪・差別・偏見

日本赤十字社「新型コロナウイルス感染症対応に従事されている方のこころの健康を維持するために」を基に看護roo!編集部で作成

 

さらに、感染症の流行時には、「胃痛」「イライラ」などの一般的なストレス反応のほか、「感染や死への不安」「怒り」「他責的」「排他的」など特有なストレス反応も起こると説明。

 

それに加え、最前線で働く対応者は、

 

避けられない不安

得られにくい承認

孤独感や孤立感

立たない見通し

 

など特殊な環境下にあるとし、個人でできるセルフケアなどを示しました。

 

日赤が提示する個人のセルフケア/◯自分の心身チェック、◯自分に起こりやすいストレス反応とその対処法を知っておく、◯院内サポートの活用、✕自分自身にマイナスのレッテルを張る、✕COVID-19に関する情報を過度に見続ける

日本赤十字社「新型コロナウイルス感染症対応に従事されている方のこころの健康を維持するために」を基に看護roo!編集部で作成

 

組織ができることとしては、対応者本人や家族の相談窓口の設置、感染が疑われるなど健康観察期間に過ごす場所の提供など、通常以上に十分な配慮とサポート体制を整える必要があると指摘しました。

 

***

 

感染が拡大する中、SNSなどでは

 

「自腹でホテルに泊まっている…」

「病院の寮に住むことになった」

 

など、自宅に帰らずに懸命に働く医療者からの声が上がっています。

 

新型コロナウイルスとの闘いは“短距離走ではなくマラソン”とも言われ、長期戦になることが見込まれます。

 

最前線で働く医療者の方々がストレスをうまくコントロールするための参考になれば幸いです。

 

看護roo!編集部 坂本朝子(@st_kangoroo

 

 

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(参考)

COVID-19 アウトブレイク中のメンタルヘルスと心理社会的影響に関する検討事項 暫定ガイダンス2020年3月18日改訂版(WHO神戸センター)

新型コロナウイルス感染症対応に従事されている方のこころの健康を維持するために(日本赤十字社)

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