【看護師に聞いた】外国人患者さん対応の“実例集”|看護師の本音アンケート

外国人患者さんとのコミュニケーションは、ドキドキするし戸惑うことも多いもの。

 

医療現場では特に、言葉が通じないと安全な治療ができなかったり、患者さんが安心して入院生活を送れなかったり⋯。

 

そんなとき、看護師のみんなはどうやって対応しているのか、リアルな事例を紹介します!

 

イラスト/なんちゃってなーす(看護師)

文・編集/看護roo!編集部 藤森実佳(看護師)
 

 

海外から患者さんの対応、どうしてる?翻訳アプリを使う・ジェスチャーとノリで・相手の言語で頑張る・他の人や病院の助けを借りる

看護roo!アンケートより

 

 

翻訳アプリを使う

翻訳アプリを使う

  • 田舎ですが、たまに外国の方も見かけるので、そうなったら翻訳アプリしかないかも。アメリカの方の対応をしたことがありますが、簡単な単語ぐらいしかしゃべれませんでした😅(ゆうさん)

  • 翻訳アプリが無いときに対応した方は、身振り手振りと英単語を並べてやり取りしたけれど、十分な意思疎通はできなかったです。アプリに頼ると思います。(hachirouさん)

  • イギリスで看護師として勤務していたので、英語は全く問題ないのですが、それ以外の言語は翻訳アプリに頼っています。(コーチンさん)

  • 英語やフランス語、スペイン語などならともかく、マイナーな言語圏の方は、翻訳アプリですね。(Vanilaさん)

 

最初は何にも頼らずに頑張ってみるものの、最終的にはやっぱり翻訳アプリに頼っちゃう⋯という人が大多数!

 

うまく翻訳されなくて困ることもあるけど、対応できる言語の多さはありがたい✨️

 

看護師の心強い味方になってくれる最強アイテムです🙌

 

 

ジェスチャーとノリでなんとかする

ジェスチャーとノリでなんとかする

  • 日本語以外はまともに話せない私。タイ語しか話せないタイ人の女性が造影検査に来た。不安そうな顔で透視室に来た彼女に(私も負けないくらい不安でしたが)、日本語の単語ならわかるかも…と、できるだけゆっくりわかりやすい単語を並べて、あとは身振り手振りと表情で、検査の説明をしたり苦痛の有無を聞いたりした。多分、通じていたと思う。検査を終えて最後は笑顔で自分の病室に戻られた。いざとなったらなんとかなるんだと思いました。(みーさん)

  • 看護学生としてアルバイトしてる病院に、外国の方が入院された。検査案内する時とかは「Go!」とか「together!」とか言って乗り切ってた笑(鯛の刺身さん)

  • 片言の英語(単語)とジェスチャーで頑張っています。以前、中国の方が入院された時は、中国留学経験があったので日常会話だけは何とか話せたけど、医療の専門用語は和中辞典を見ないと分からないので、難しい話はできなかったですね…。(クロさん)

 

知っている英単語と簡単な日本語を使いながら、あとはジェスチャーとノリで勝負💪

 

言葉が通じなくても、「伝えたい!」という気持ちをもって一生懸命話すと、意外とちゃんと届くんですよね☺️

 

わたしもよくやっていましたが、「コミュニケーションってやっぱり“ハート”なんだな」と思う瞬間です❣️

 

 

相手の言語で頑張る

相手の言語で頑張る

  • 訛りがある中国の方で、通訳アプリや中国人のスタッフでさえコミュニケーションが取れず…。通訳さんがたまに同行されるので、伝わりやすい言葉をその方から教わって、話す時に使っていました。(まいはんさん)

  • 台湾やインドネシアなどの国の人と母国語で仲良くなりたくて、本を買って頑張って発音してみたことがありますが、ちんぷんかんぷんで大笑いでした。(えみさん)

 

相手の言語で意思疎通できるのって、ちょっと憧れますよね✨️

 

発音には自信がなくても、分からないなりに努力してフレーズを覚えて、、、

 

次に外国人の患者さんと話したとき、言葉が通じたら、思わずガッツポーズしちゃいます\(^o^)/

 

 

他の人や病院の助けを借りる

他の人や病院の助けを借りる

  • 国際空港が近くにある土地柄、多様な人種の方が緊急で運ばれてくること事も多く、国際医療推進室が設置されています。多言語に精通するボランティアさんと連絡が取れるようになっているため、重要なIC時にはお願いしています。(かんなさん)

  • 通訳を雇う余裕のある患者さんだと助かりますが、みんなそうとは限らない。なので、通訳を雇えなくて英語しか話せない患者さんは、英語が話せるスタッフが受け持っています。でも、ナースコールなどで接する機会はやはりあるので、困る時もあります…。(ここあさん)

  • 病院にある英語の一覧表・会話集を使っています。あとは院内にいる通訳さんを呼びます。(もつこさん)

 

他にも、病院に外国人患者さん対応の専門スタッフがいたり、会話集を用意してくれている病院も。

 

外国人患者さんの数が増えている今だからこそ、対応しやすい体制がもっと広がっていくといいですね。

 

 

歩み寄りが大切

歩み寄りが大切

  • 中国人の患者さんがいた時、最初は全然意思疎通できませんでしたが、だんだんと患者さんも日本語が分かるようになってきて、少しずつ身振り手振りでも話が出来るようになってました。留学生の患者さんだったのもあると思いますが、やっぱりお互いに歩み寄りが大切だなと思います。(マツコさん)

  • 英語以外の言語の場合は正直全くわからないけど、相手が頑張って日本語で話してくれるから、自分も相手に寄り添うべきだと思って、次回受診のこととか事前に準備出来るところは相手の言語に合わせて用意したことがあります。(はむちゃんさん)

  • 中学レベルの英語と医療英語で大まかには伝わりました。皆さんもきっとできるはず!諦めないで話そうとする努力が大事!(アライグマさん)

 

外国人の患者さんは、言葉も文化も全く違う環境で治療を受けることになるから、不安な気持ちはとっても大きいはず。

 

そんなとき、看護師が優しく笑顔で声をかけるだけで、相手はすごく話しやすくなりますよね。

 

言語が違っても少しずつ歩み寄って、安心を届けられる看護ができるといいですね🌸

 

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