最終更新日 2023/06/29

CRP

CRPとは・・・

CRP(しーあーるぴー、C-reactive protein)とは、急性期反応物質(急性相反応物質)と呼ばれる血清タンパク質の一つでC反応性タンパクのことである。

 

【正常値】
血清CRPの正常値は0.14mg/dL以下である。

 

【検査の目的】
体内での感染などの炎症の検索、炎症の程度の判定、また、感染症や炎症性疾患の治療効果の判定に使用する。

 

CRPには炎症促進作用と抗炎症作用の両方がある。主な効果は抗炎症作用であるとされている。つまり、病原体の認識と除去を促進し、破壊された細胞(壊死細胞やアポトーシス細胞)の排出を高める作用である。そのため、CRP値は、感染症や非感染性炎症性疾患(悪性腫瘍、心筋梗塞、外傷)など、さまざまな原因による急性および慢性の炎症に関連して上昇する。

 

【検査の方法】
CRPには定性法と定量法とがある。
定性法では、検体と試液を合わせることで陰性(-)か、陽性(+)かが目視で判断できる。
定量法は、検査装置により数値化する方法。検出法の違いにより、免疫比濁法と免疫比朧法(ネフェロメトリー法)、ラテックス凝集法がある。測定された数値により、重症度を判断することができる。

 

【検査値の見方】
CRPは炎症に敏感に反応する指標だが、特に比較的CPR値の上昇が低い場合、周炎のような軽度の炎症や、肥満やインスリン抵抗性など、代謝機能障害による軽度の炎症状態を反映している可能性もある。
CPR値の上昇が顕著である場合、細菌感染や炎症性疾患などの重篤な疾患の検索が必要である。

 

【引用・参考文献】
1)Irving Kushner.Acute phase reactants.Up To Date.(2022年11月閲覧)

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