最終更新日 2019/06/17

外陰真菌症

外陰真菌症とは・・・

外陰真菌症(がいいんしんきんしょう)とは、主にカンジダという真菌(カビ)によって女性の外陰部に発生する病気である。掻痒感を伴うことから外陰部掻痒症とも呼ばれる。でかいてしまうため、二次的に皮膚炎が起きる場合もある。

■外陰膣カンジダ症
外陰部だけでなく膣内にもカンジダが及ぶと外陰膣カンジダ症を発症し、もろもろとしたチーズ状や、酒かす状、ヨーグルト状のおりものが観察される。

【原因】
カンジダは正常な皮膚の表面や消化管、膣などにも広く分布しているが、人体に影響を及ぼすことはほとんどなく、外陰部は通常、膣の自浄作用によって清潔に保たれている。しかし、何らかの原因で菌のバランスが壊れると、カンジダが病原性を持つようになる。

原因には、全身の免疫力の低下が挙げられ、糖尿病の罹患や免疫抑制薬や抗がん剤の使用、妊娠などを契機に外陰部真菌症を発症することが多い。

 

引用参考文献
1)末岡浩ほか.疾患の理解.系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学9.第14版.医学書院.2016.102-103.(ISBN9784260021845)
2)三鴨廣繁ほか.外陰膣カンジダ症.病気が見えるvol.9 婦人科・産婦人科.第3版.メディックメディア.2015.92-93.(ISBN9784896324624)

SNSシェア

用語辞典トップへ