最終更新日 2018/06/18

人工授精法

人工授精法とは・・・

人工授精法(じんこうじゅせいほう、artificial insemination)とは、排卵の時期に精子または調整精子(洗浄し、swim up法などにより選別した運動良好な精子)を主に子宮腔内に注入し、受精の可能性を上昇させる治療法である。

両側の卵管が閉塞している場合は適応がなく、最低限片側卵管の通過性が保たれている必要がある。卵胞発育をモニターし、排卵日前後に施行する。

人工授精用カテーテルを丁寧に子宮頸管内に挿入し、子宮腔内に約0.6から0.8mLの精子または調整精子を注入する。人工授精で夫の精子を注入する場合、AIH(artificial insemination with husband’s semen)という。

適応は、(1)軽度の乏精子症、(2)性交後検査(ヒューナーテスト)不良例:性交後に頸管粘液を採取し、粘液内への精子の侵入が不良な場合、(3)一定期間タイミング法で妊娠が成立しない場合、(4)性交障害などである。

人工授精での妊娠は、5回前後の試みで、累積10~20%の確立で妊娠が成立するが、その後の妊娠率は低いため、体外受精顕微授精といった生殖補助医療へステップアップしていくことが望ましい。夫が無精子症の場合、非配偶者の精子を使用することがあり、AID(artificial insemination with donor’s semen)という。精子提供者は、感染症、遺伝性疾患の除外が必要である。倫理的な問題があり、施行可能な施設は限られる。

執筆: 坂本秀一

獨協医科大学埼玉医療センター  産科婦人科 教授 救命救急センター

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