最終更新日 2019/12/11

倫理

倫理とは・・・

倫理(りんり、ethics)とは、物事の善悪、正しさや不正などの判断の規準となるものである。モラル、道徳ともいう。

ここでは、医療・看護にまつわる倫理について解説する。

【医療倫理の四原則】

医師や看護師などの医療従事者には「医療倫理の四原則」がある。

「医療倫理の四原則」

(1)『自律尊重』自由かつ独立して考え決定する

(2)『公正』社会的利益や負担を公正に与える

(3)『善行』患者に対して善を為す

(4)『無危害』患者に対して害悪や危害を加えない

一般的な患者の治療において倫理的意思決定は重要であるが、その際にこの「医療倫理の四原則」に基づき、臨床問題を整理するために「臨床倫理の4分割表」を用いて、『医学的適応』、『患者の意向』、『周囲の状況』、『QOL』の各側面から多職種の視点で十分な検討をすることが重要である。

【小児医療においての倫理】

一方、18歳未満の子どもには、子どもの基本的人権を国際的に保障するために1989年に採択された『子どもの権利条約』があり、子どもの生存、発達、保護、参加といった包括的な権利を実現するために制定されている。『子どもの権利条約』では、子どもは『生きる権利』、『育つ権利』、『守られる権利』、『参加する権利』の4つの権利が同時に満たされる必要があるとされている。なお日本は1994年に批准している。

小児医療において、子どもの意見の尊重は非常に難しい問題であるが、医療倫理の四原則や子どもの権利を考慮して意思決定がなされていくべきである。

執筆: 栗林真悠

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター 救命救急センター

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