最終更新日 2018/03/12

急性膀胱炎

急性膀胱炎とは・・・

急性膀胱炎(きゅうせいぼうこうえん、acute cystitis)とは、排尿時痛、頻尿残尿感、尿意切迫感などの膀胱刺激症状で発症する急性の尿路感染症である。

膿尿を認め、発熱はない。思春期以降の女性に多く、50%以上の女性が生涯に1度は発症するといわれている。若年の基礎疾患のない男性には極めて少ない。

基礎疾患のない場合は急性単純性膀胱炎と定義され、神経因性膀胱や膀胱結石などの基礎疾患がある場合には複雑性膀胱炎として扱われる。

【原因】
腸内細菌の外尿道口からの逆行性感染である。
(1)急性単純性膀胱炎の起炎菌の80%以上は大腸菌である。
(2)複雑性膀胱炎は慢性化することが多いが、起炎菌の80%程度が大腸菌ではない。

【診断】
前述した症状の問診を行い、尿検査で膿尿を認め、発熱がないことを確認する。
・膿尿がない場合にはほかの疾患を疑う。
・単純性と考えて治療しても改善しない場合、基礎疾患の併存を疑い超音波検査やCTなどの尿路のスクリーニング検査を行う。
・基礎疾患があれば、大腸菌以外の菌が起炎菌となることが多いので、尿の細菌培養検査を行う。

【治療】
若年女性で特に基礎疾患がなければ大腸菌を想定した経口抗生剤を3日間投与する。
複雑性の場合には、まずはニューキノロン系の投薬を行い、初回培養の結果により抗生剤を変更し、7~14日間投与する。

執筆: 米瀬淳二

がん研有明病院 泌尿器科部長 救命救急センター

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