看護用語辞典 ナースpedia キーワード:排尿

排尿とは・・・

最終更新日 2018/04/10

排尿(はいにょう、urination)とは体外に尿を放出することで、膀胱と尿道(男性では前立腺を含む)および尿道括約筋といった下部尿路の機能である。

【メカニズム】
左右の尿管から尿が膀胱内に流れ込み、膀胱内の尿量が増加し、150~200mL を超えると膀胱内圧が上昇する。膀胱内圧が上昇し、膀胱壁が引き伸ばされることで膀胱壁内の伸展受容器が感知した刺激が求心性神経(骨盤神経)を通じて胸腰髄交感神経中枢と仙髄にあるOnuf(オヌフ)核を興奮させ尿が膀胱内に蓄えられる。また、この刺激は脊髄を上行し排尿中枢と大脳皮質に伝わり、尿意を生じる。しかし、大脳皮質が橋排尿中枢を抑制するためすぐには排尿反射は起こらない。橋排尿中枢が抑制されている間は、膀胱では交感神経が優位に働き、畜尿される。
大脳皮質で排尿することを決定すると、橋排尿中枢に対する抑制が解除され、胸腰髄交感神経とOnuf核を抑制し、仙髄副交感神経中枢を活性化する。その刺激は副交感神経を通じて膀胱の排尿平滑筋を収縮させ、不随意筋の内尿道括約筋が弛緩させる。また、外尿道括約筋を弛緩させ、腹圧がかかることで排尿が起こる。

【正常な排尿】
■数字で見る正常な排尿

・1回の排尿量:200~400mL
・1回の排尿時間:20~30秒
・1日の排尿量:1,000~1,500mL
・1日の排尿回数:5~7回
・排尿間隔:起きている間に3~5時間に1回
■症状からみる正常な排尿
・おなかに力を入れなくても排尿できる
・尿が途中で途切れたり、終わらなかったりすることがない
残尿感がない
尿失禁は尿漏れがみられない
・排尿後にすぐに尿意を感じることがない
・夜間に排尿のため起きることがない
・尿意を感じ、その後もある程度は我慢できる

執筆

上村恵理

長崎大学病院 高度救命救急センター助教

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今日の看護クイズ 挑戦者893

◆転倒・転落のアセスメントの問題◆誤嚥性肺炎で入院となった83歳男性。末梢の持続点滴と経鼻での酸素投与中で、ポータブルトイレでの排泄の安静制限があります。入院前のADLは自立していましたが、前立腺肥大のため頻尿で、日中は8回、夜間2回程度の排尿がみられます。この患者さんの転倒・転落のアセスメントの対応として適切なものはどれでしょうか?

  • 1.夜間に十分な睡眠ができるように長時間作用型の睡眠薬を投与する。
  • 2.ベッドから立ち上がる際は、オーバーテーブルにつかまって立ち上がるよう指導する。
  • 3.夜間は一人で動くと危ないので身体抑制を行ってもよいか、本人とご家族に尋ねる。
  • 4.患者さんの排泄パターンを観察し、トイレに誘導する。
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