最終更新日 2023/10/31

気管支炎

気管支炎とは・・・

気管支炎(きかんしえん、bronchitis)とは、気管や気管支がウイルスや細菌の感染などにより起こる下気道感染症である。肺炎とは異なる。

 

【分類】
気管支炎は、急性気管支炎と慢性気管支炎とにわけられる。
急性気管支炎は、数日~数週間で治まるとされているが、慢性気管支炎は、慢性閉塞肺性疾患(COPD)の一部であり、少なくとも1年間のうち3か月以上で慢性湿性咳嗽が持続し、2年間以上継続する場合とされている。

 

ここでは、急性気管支炎について解説する。慢性気管支炎については、COPDの項目を参照のこと。

 

【症状】
最も一般的な症状は持続する咳嗽であり、多くの場合1〜3週間続く。
発熱や喀痰もよくある症状だが、見られない場合もある。

 

【検査・診断】
臨床症状に基づいて診断される。
ときに肺炎などのほかの疾患除外のための胸部X線検査が必要である。

 

【治療法】
治療は対症療法であり、多くはウイルス感染であるため抗菌薬は不要である 1~3週間以内に自己治癒することが多い。

 

【原因】
原因はほとんどがウイルス感染(ライノウイルス、コロナウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルスなどの呼吸器系ウイルス)である。

 

【引用・参考文献】
1)Thomas M File.Acute bronchitis in adults.UpToDate.(2023年6月閲覧)
2)MeiLan King Han,et al.Chronic obstructive pulmonary disease: Diagnosis and staging. UpToDate.(2023年6月閲覧)
3)Sanjay Sethi.急性気管支炎.MSDマニュアル プロフェッショナル版.(2023年6月閲覧)

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