看護用語辞典 ナースpedia キーワード:中心静脈栄養法

中心静脈栄養法とは・・・

最終更新日 2018/12/21

中心静脈栄養法(ちゅうしんじょうみゃくえいようほう、total parenteral nutrition;TPN)とは、心臓の近い中心静脈に挿入したカテーテルを介して、栄養輸液を投与する療法である。鎖骨下静脈や内頚静脈から専用の穿刺針を刺し、中心静脈(上大静脈)までカテーテルを挿入する。高カロリー輸液(intravenous hyperalimentation;IVH)とも呼ばれている。

主に、経口から栄養摂取が困難な場合や、消化器の栄養吸収が不可能な場合、静脈栄養が長期化されると予測される場合に用いられる。ただし適応基準は、患者の状態などによって異なる。

中心静脈栄養法に用いられる輸液は、アミノ酸や糖質、脂肪、ビタミンなど生命維持に必要な栄養素が含まれている。また、この輸液は濃度が濃いため、血管壁に静脈炎などの損傷を起こしやすい。このため、血流量が多く、速やかに希釈できるような太い血管がある中心静脈から細いカテーテルで注入する必要がある。

【メリット】
・消化器系への負担が軽減できる。
・必要なエネルギーや栄養素の確実な投与が可能である。
・緊急時に早急な薬液の投与が可能である。
・一度カテーテルを入れておくと何度も穿刺をする必要がないため、痛みが軽減される。
・条件によっては在宅でも実施できるためQOLが上がる。

【デメリット】
高血糖、肝機能障害などの合併症の可能性がある。
・発熱、敗血症、血栓性静脈炎などの感染症のリスクがある。
・腸が萎縮し、消化機能が低下する。
・血栓が形成されやすい。
・カテーテルが体外にあるため抜管する可能性がある。
・衛生面など管理には細心の注意が必要である。

 

引用参考文献
1)茂野香おる.非経口的栄養摂取の援助.系統看護学講座 基礎看護技術II,16版,医学書院,2013,42-49.(ISBN9784260015790)
2)中心静脈栄養(TPN).株式会社大塚製薬工場.

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