挿入時に患者の腰部から下肢を上げた体位を取るのはなぜ?|中心静脈栄養法

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は中心静脈カテーテル挿入時の体位に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

挿入時に患者の腰部から下肢を上げた体位をとるのはなぜ?

鎖骨下静脈や内・外頸静脈に中心静脈カテーテルを挿入する際に、患者に軽いトレンデレンブルグ体位(腰部から下肢を上げた姿勢)を取らせるのは、頸部に静脈をうっ滞させ、静脈を怒張させて穿刺を容易に行えるようにするためです。また、静脈圧を上げて、穿刺時に空気の流入を防ぐという意味もあります。ベッドの下部を挙上したり、下腿の下に枕やクッションを入れて、体位を保持します。

 

カテーテル挿入時に、患者の顔を穿刺側と反対側に向けるのは、カテーテルの先端が頸静脈に達しないようにするためです。また、内筒を抜去するときに呼吸を停止させるのは、血管に空気が流入するのを防ぐためです。

 

カテーテル挿入時、看護師は医師の介助を行うとともに、患者の観察を行い、異常の早期発見に努めることが大切です。

 

中心静脈カテーテル挿入時の体位

 

※編集部注※

当記事は、2020年10月20日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2024年7月刊行/ サイオ出版

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