日本人がよく食べる野菜ランキングトップ20&健康効果
9月は「食生活改善普及運動」月間です。厚労省によれば、日本人の平均的な1日の野菜摂取量は、成人男性が約290g、女性約270g。ですが2~30代の若者に限っていえば摂取量は240gと、平均より50gも少なくなります。

おひたし1~2皿分も足りていない! 現代人の野菜
生活習慣病などを予防して健康を維持するには、1日350gの野菜を食べることが望ましいとされています。平均摂取量と比較すると、例えばほうれん草のおひたしを例にとれば、小皿1皿分は不足している計算になります。2~30代の若者では小皿2皿分も不足しているわけです。
厚労省が発表した、日本人の野菜摂取量ランキングは次の通りです。
【野菜の摂取量ランキング】

食べている人の数では「にんじん」がトップ
摂取量ではだいこんが第1位となりましたが、これが摂取者、つまり食べている人数の多さで並べると、違った傾向が見えてきます。
摂取者ランキングでは、摂取量で第5位だったにんじんがトップに来ます。また摂取量で第12位だった根深ねぎが第5位に、圏外だった葉ねぎやしょうが、にんにくがトップ20以内にランクインするなど、薬味としても用いられる野菜は、消費量は少ないものの、多くの人に食べられていることがわかりました。
【野菜の摂取者数ランキング】

胃もたれ防止や疲労回復・・・食材ごとの健康効果
ランキング上位の野菜の健康効果はこちら。
●だいこん
消化酵素であるアミラーゼが含まれていて、胸やけや胃もたれを防いでくれます。ビタミンCも豊富。春の七草の1つ「すずしろ」としても有名。
●たまねぎ
アリシンという刺激性の成分がビタミンB1の吸収を助けるため、疲労回復や睡眠不足、食欲不振、動脈硬化予防に効果があります。
●キャベツ
キャベジン(別名:ビタミンU)が胃粘膜を保護し、胃痛や胃潰瘍の予防・改善に効果があります。
●にんじん
βカロテンが豊富に含まれ、動脈硬化の予防や免疫力強化、美肌、眼の健康維持に役立ちます。
●ねぎ
殺菌作用や疲労回復に効果があります。
●トマト
ビタミンA,B,Cを始めとする多くの栄養素を含む野菜。赤色のもとであるリコピンは高い抗酸化力があり、動脈硬化やがんの予防、美肌・ダイエット効果が知られています。
●きゅうり
ほとんどが水分ですが、ビタミンA,B,Cやミネラルもバランスよく含みます。きゅうりに多く含まれるカリウムやイソクエルシトリンという成分は、利尿作用が高くむくみの改善にも。
野菜は“旬”がおススメ、栄養素が3倍も違う!
ちなみに野菜は、どんな野菜でも“旬”のものを食べるのがおススメ。スーパーでは多くの野菜が年中手に入りますが、例えばトマトでは、旬の8月と真冬の2月ではリコピンの量が3倍も違うとか。
旬を意識して、食卓に「プラス1皿の野菜」を、ぜひとも健康のために取り入れたいですね。
(参考)厚労省 野菜摂取状況ランキング
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