ホルモンの分泌はどのように調節されているの?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「ホルモンの分泌調節」に関するQ&Aです。

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

ホルモンの分泌はどのように調節されているの?

ホルモン分泌の調節はエアコンに似ています。エアコンを自動運転に設定してスイッチを押すと、室温や外気温をセンサーがキャッチし、本体の操作部に伝えます。すると操作部は、室温はこれくらいにしようと判断し、現在の室温との差をただちに計算します。セットポイント(目標の温度)が決まると、それに基づいて冷暖房運転が自動的に行われます。こうした機能によって室温はちょうどよい状態に維持されます。 

 

体に点在する内分泌腺もエアコンの自動運転と同じように、体の内部環境を一定に保つため、外界や体内などの変化に応じてホルモンが分泌される仕組みになっています。分泌量は常に一定というわけではなく、生体の恒常性を維持するために微調節されています。ホルモンの分泌量を調節しているのは、サーカディアンリズムとフィードバック機構です。

 

MEMO内部環境

内部環境とは、細胞を取り巻く細胞外液のことで、細胞と細胞の間にある組織間液と血漿血液から赤血球白血球血小板などの細胞成分を取り除いたもの)を指します。

 

MEMO生体の恒常性

外界が変化しても内部環境を一定に保つ性質を、恒常性(ホメオスタシス)といいます。生体の恒常性は、主に神経系と内分泌系によって調節されています。

 

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

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