2017/06/23 のクイズ
Aライン挿入中の患者さん。動脈圧波形を見ると、先細った形になっています。この波形から考えられる患者さんの状態はどれでしょうか?
- 1. 血管内脱水
- 2. 大動脈弁閉鎖不全
- 3. 大動脈弁狭窄症
- 4. 心筋拡張障害
挑戦者4264人 正解率29%
- 1. 血管内脱水
-
正解
血管内脱水時は、胸腔内圧の上昇や下降によって静脈灌流量が変化するのに伴い、1回拍出量が増減するため、このような波形が見られます。循環血液量減少によって左室灌流量も減ります。一回拍出量の面積は左室駆出率や一回拍出量と一致するといわれています。そのため、一回拍出量の面積が狭くなって(図内青矢印の部分)、圧波形がとがった形になります。
- 2. 大動脈弁閉鎖不全
-
不正解
程度にはよりますが、大動脈弁が閉鎖しないと、拡張期に血液の逆流が起こります。そのため、波形はいったん急降下し、戻ってきた血液と、左房から流入してきた血液で容量が増えるため、1回拍出量が増えます。すると、駆出時間が延長し、脈圧が拡大します。
- 3. 大動脈弁狭窄症
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不正解
大動脈弁狭窄症では、駆出時間が長くなるため、動脈圧波形は立ち上がりが遅い波形となります。
- 4. 心筋拡張障害
-
不正解
心タンポナーデなど、心筋に拡張障害を来した状態では、奇脈が見られます。また、心拍出も障害されるために、代償として頻脈も見られます。収縮期血圧が吸気によって有位(10mmHg以上)に低下するため、以下のような動脈圧波形が見られます。
引用参考文献など
1)山中源治.動脈圧波形からどんなことを推測する?.重症集中ケア.13(1),2014,13-20.
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