2019/02/17 のクイズ
Aさん(30歳)は、2妊1産(G2P1)の妊娠33週の妊婦です。3歳の長男は保育園に通っておらず、夫は海外出張が多いとのことです。妊婦健診にて、血圧138/90mmHg、尿糖-、尿タンパク+であり、時々頭痛があります。児の推定体重は1,800gでした。CTG(胎児心拍陣痛図)モニターの異常はありません。Aさんへの保健指導として適切なのは次のうちどれでしょうか?
- 1. 「長男と毎日散歩に出かけて、有酸素運動をしましょう」
- 2. 「血圧のことを気にするとストレスになるので、自宅血圧測定はしないようにしましょう」
- 3. 「タンパク質の多い食事を摂取するようにしましょう」
- 4. 「今後入院管理が必要になる可能性があるので、長男の預け先を家族で相談しましょう」
挑戦者4574人 正解率69%
Aさんは、拡張期血圧90mmHgと尿タンパク+から、妊娠高血圧症候群HDPの妊娠高血圧腎症と診断されます。
- 1. 「長男と毎日散歩に出かけて、有酸素運動をしましょう」
-
不正解
妊娠高血圧症候群の場合、妊娠中の運動は推奨されておらず、安静と入院が治療の中心となります。よって、この選択肢のような指導は適切ではありません。
- 2. 「血圧のことを気にするとストレスになるので、自宅血圧測定はしないようにしましょう」
-
不正解
妊娠中の高血圧の診断には、自宅血圧測定が有用であることが明らかになっているため、推奨されています。よって、この選択肢のような指導は適切ではありません。
- 3. 「タンパク質の多い食事を摂取するようにしましょう」
-
不正解
過度な高タンパク食は腎臓に負担をかけるため、タンパク質の多い食事を勧める指導は適切ではありません。
- 4. 「今後入院管理が必要になる可能性があるので、長男の預け先を家族で相談しましょう」
-
正解
妊娠高血圧症候群の場合、安静入院が必要になる可能性があります。夫は海外出張が多いとのことから、Aさんが入院することになった場合、長男をどうするのかが問題になります。よって、この選択肢のような指導が正解です。
引用参考文献など
1)日本産科婦人科学会ほか.CQ107 妊娠中の運動(スポーツ)について尋ねられたら?.産婦人科診療ガイドライン 産科編2017.115-117.(2019年2月閲覧)
2)日本産科婦人科学会ほか.CQ309-1 妊婦健診で高血圧や蛋白尿を認めたら?.産婦人科診療ガイドライン 産科編2017.191-193.(2019年2月閲覧)
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