2017/05/30 のクイズ
侵襲時は、生体が恒常性を維持するために、内分泌系、神経系、免疫系がバランスを保とうと働きます。内分泌系では、エネルギー亢進が起こるため、すべての代謝が、グルコースの供給を行うために働きますが、逆に分泌が抑えられるようなホルモンはどれですか
- 1. インスリン
- 2. 成長ホルモン
- 3. ADH
- 4. グルカゴン
挑戦者4179人 正解率66%
1)深柄和彦ほか.大熊利忠ほか編.侵襲に対するサイトカインと内分泌反応.キーワードでわかる臨床栄養.第2版.羊土社,2011,61-67,190-194,295.
2)道又元裕.過大侵襲を受けた患者の生体反応の基本的理解.重症患者の全身管理:生体侵襲から病態と看護ケアが見える(重症集中ケアシリーズ).道又元裕編.急性循環障害.日総研出版,2009,6-31.
- 1. インスリン
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正解
インスリンは、炎症性サイトカインやストレスホルモンによって分泌は抑制されます。侵襲直後は、インスリン分泌が侵襲直後に一時的に低下することや、侵襲直後に増加するカテコラミンやコルチゾールの上昇もあり、生体は高血糖状態となります。また、肝臓における糖新生の亢進や組織におけるインスリンの感受性が低下していることも、高血糖になる要因とも言えます。高血糖状態が持続することで、酸化ストレスの増加と免疫細胞の機能低下を引き起こしてしまいます。
- 2. 成長ホルモン
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不正解
侵襲時には、下垂体前葉からの成長ホルモンの分泌が高まり、強力なタンパク同化作用を有して免疫細胞の機能を増強します。
- 3. ADH
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不正解
ADHは、視床下部で合成された後に脳下垂体後葉で貯蔵されます。侵襲により循環血液量低下や動脈圧低下、血漿浸透圧上昇などが起こるとADHの分泌は亢進します。
- 4. グルカゴン
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不正解
グルカゴンは、肝臓でグリコーゲンを分解し、糖新生の促進を行っています。侵襲が加わるとエネルギー需要が増大し、タンパク異化や脂肪からグルコースを作る糖新生がさらに促進されます。
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