2018/06/29 のクイズ
- 1. 緩和ケアにおける持続痛に対する鎮痛薬は、麻薬であるオピオイドが必ず選択される。
- 2. WHO方式がん疼痛治療法における鎮痛薬の使用法は、「鎮痛薬使用の5原則」と「三段階除痛ラダー」によって成り立っている。
- 3. オピオイドの三大副作用は便秘、悪心・嘔吐、眠気である。
- 4. がん疼痛に対して用いる鎮痛薬には、定期投与薬とレスキュー薬に分類される。
挑戦者4060人 正解率61%
- 1. 緩和ケアにおける持続痛に対する鎮痛薬は、麻薬であるオピオイドが必ず選択される。
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正解
緩和ケアにおける持続痛に対する鎮痛薬は、(1)非オピオイド鎮痛薬、(2)オピオイド(弱オピオイド、強オピオイド)、(3)鎮痛補助薬に分類されます。緩和ケアでは、(1)非オピオイド鎮痛薬が第一段階で使用され、NSAIDsやアセトアミノフェンがその代表です。(3)鎮痛補助薬には、神経障害性疼痛緩和薬や副腎皮質ステロイドなどが投与されます。よって、麻薬のみが投与されるわけではありません。
- 2. WHO方式がん疼痛治療法における鎮痛薬の使用法は、「鎮痛薬使用の5原則」と「三段階除痛ラダー」によって成り立っている。
-
不正解
「鎮痛薬使用の5原則」では、(1)経口的に、(2)時刻を決めて規則正しく、(3)除痛ラダーに沿って効力の順に、(4)患者ごとの個別的な量で、(5)その上で細かい配慮を、を守るようにいわれています。その中で、鎮痛薬の使用は、(3)除痛ラダーに沿って効力の順に、において「WHO三段階除痛ラダー」(図1)に従って選択するよう記載されています。
図1 WHO三段階除痛ラダー
- 3. オピオイドの三大副作用は便秘、悪心・嘔吐、眠気である。
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不正解
便秘と悪心・嘔吐は至適用量よりも低用量で発現するため、減量による副作用対策を行うことができません。また、便秘はほぼ全ての患者さんに起こる上に、耐性が形成されないため、特に注意が必要です。眠気はオピオイド投与初期や増量時に起こりやすいですが、数日以内に耐性ができ、症状が治まることが多いです。
- 4. がん疼痛に対して用いる鎮痛薬には、定期投与薬とレスキュー薬に分類される。
-
不正解
定期投与薬は一般に内服薬を用い、持続痛に対応しています。一方、レスキュー薬は主に突出痛に対して使用するため、素早く効果が現れる内服薬(速放製剤)や坐薬・注射薬が用いられますが、原則は定期投与薬と同じ種類・剤形が選択されます。
引用参考文献など
1)特定非営利法人日本緩和医療学会.WHO方式がん疼痛治療法.がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版.(2018年4月閲覧)
2)田口奈津子監.医療情報科学研究所編.緩和医療(緩和ケア).薬がみえるvol3.メディックメディア,2016,526-538.
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