2018/08/09 のクイズ

便秘症の患者さんに投与される下剤の説明で、間違っているのはどれでしょうか?
  1. 1. 直腸刺激性下剤は、直腸内で水分と反応して作用するため、直腸性(習慣性)便秘の患者さんには第一に選択される。
  2. 2. 刺激性下剤と機械性下剤とを比べると、即効性が高いのは刺激性下剤である。
  3. 3. 塩類下剤である酸化マグネシウムは、カルシウム製剤や大量の牛乳と併用することでミルク・アルカリ症候群が現れる危険性がある。
  4. 4. 患者さんのつらさの軽減を優先し、先に、医師には問診で下剤の処方を依頼し、落ち着いたら、食生活や生活習慣の改善を指導する。

挑戦者3445人 正解率43%

1. 直腸刺激性下剤は、直腸内で水分と反応して作用するため、直腸性(習慣性)便秘の患者さんには第一に選択される。
不正解

直腸刺激性下剤には、(1)直腸内の水分と反応することで発生した炭酸ガスが腸管の内圧を高め、排便反射を誘発する坐薬と、(2)直腸内の水分を吸収することによる直腸刺激作用、便の軟化潤滑作用、腸管の内圧を高めて排便反射を誘発する作用を持つ浣腸薬があります。いずれも、直腸に留まっている硬便に対して有効であり、直腸性(習慣性)便秘の患者さんには第一に選択されます。

2. 刺激性下剤と機械性下剤とを比べると、即効性が高いのは刺激性下剤である。
不正解

刺激性下剤(特に大腸刺激性下剤)は作用発現が良好であり、即効性が高いため、使用頻度は高いです。ただし、耐性を生じるため、長期服用には注意が必要となります。機械性下剤は長期服用による耐性は少ないですが、下剤としての作用は弱く、作用発現まで半日以上、最大効果が現れるまでは2~3日を要します。

3. 塩類下剤である酸化マグネシウムは、カルシウム製剤や大量の牛乳と併用することでミルク・アルカリ症候群が現れる危険性がある。
不正解

アルカリ化薬(マグネシウム製剤や制酸薬など)と、カルシウム製剤や高カルシウム含有食(牛乳など)との同時摂取により、高カルシウム血症、アルカローシス、腎機能低下などを呈することがあります。これらは、ミルク・アルカリ症候群といわれ、注意が必要です。

4. 患者さんのつらさの軽減を優先し、先に、医師には問診で下剤の処方を依頼し、落ち着いたら、食生活や生活習慣の改善を指導する。
正解

便秘の原因が器質性便秘(炎症や腫瘍)の場合、下剤を使用することにより腸管穿孔を引き起こす危険性があるため、必ず便秘の原因を鑑別することが重要です。問診だけではなく、聴診や触診などで身体所見を確認し、明らかな原因疾患がない場合は、まず食生活や生活習慣の改善を行い、それでも便秘が続く場合は、下剤を用います。

引用参考文献など

1)医療情報科学研究所編.福本陽平監.下剤.薬がみえるvol3.メディックメディア,2016,21-26.

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