2018/05/24 のクイズ
重症肺炎で気管挿管され、人工呼吸管理されている80歳代の女性、Aさんの観察を行いました。体位変換をした後から、口元から「グーグー・ゴロゴロ」と空気が漏れる音がしています。人工呼吸器からも「換気量低下」のアラームが鳴っています。体位を元に戻したものの、口元から「グーグー・ゴロゴロ」音は消失しませんでした。換気量低下のアラームも鳴っています。気管挿管の固定位置を確認したところ、医師の指示通りの口角で21㎝の位置で固定されていました。Aさんの状態から考えられることと、その対応について正しいのはどれでしょうか?
- 1. 口腔内と気管内吸引を念入りに行い、痰を十分に回収した。
- 2. 気管チューブのカフ圧を確認し、カフ圧を調整した。
- 3. カフが十分に膨らむまで、注射器で空気を送り込んだ。
- 4. 呼吸器のトラブルが考えられるため、臨床工学技士にメンテナンスを依頼した。
挑戦者4332人 正解率54%
気管挿管をされている患者さんで、口元から「グーグー・ゴロゴロ」と音が聞かれる場合は、気管チューブのカフ圧の低下や位置がずれていることによって、空気が漏れていることが考えられます。これをカフリーク音といいます。体位変換後や口腔ケア後は、気管チューブの固定がしっかりされていても、位置がずれることがあります。指示通りの固定位置でテープ固定されていても、口腔内でチューブがたわみ、気管内では固定位置がずれていることがあります。また、せき込みが激しい場合や、患者さんの意識がしっかりしていて口や舌を動かすことでもチューブの固定位置がずれたりします。自然にカフ内の空気が抜けて、カフ圧が下がることによっても生じます。
このように、カフリーク音と考えられる場合は、固定位置を確認し、カフ圧を確認します。それでもカフリーク音が消失しない場合は、カフの損傷や気管チューブカフが声門から脱出していることが考えられるため、医師に報告し、口頭展開による目視確認、X線検査などで挿管チューブの位置を確認して、必要なら挿管チューブ位置変更や再挿管をします。
- 1. 口腔内と気管内吸引を念入りに行い、痰を十分に回収した。
- 不正解
- 2. 気管チューブのカフ圧を確認し、カフ圧を調整した。
- 正解
- 3. カフが十分に膨らむまで、注射器で空気を送り込んだ。
- 不正解
- 4. 呼吸器のトラブルが考えられるため、臨床工学技士にメンテナンスを依頼した。
- 不正解
引用参考文献など
1)藤田陽介ほか.岡元和文編.気管チューブとケア.人工呼吸器とケアQ&A:基本用語からトラブル対策まで.第3版,2017,186-187.
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