2017/05/24 のクイズ
褥瘡の治癒過程に関しての説明で、正しいのはどれでしょうか?
- 1. NPUAPの深度分類で、ステージⅡとⅢとでは治癒過程が異なる。
- 2. NPUAPの深度分類で、ステージⅡ以深の褥瘡は、創縁からのみ上皮化が起こる。
- 3. ステージⅢ以深の褥瘡は、初めに炎症期、次に組織再構築期、最後に増殖期を経て治癒する。
- 4. 瘢痕化が起こるのはNPUAPの深達分類でステージⅣのみである。
挑戦者3315人 正解率38%
- 1. NPUAPの深度分類で、ステージⅡとⅢとでは治癒過程が異なる。
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正解
NPUAP(米国褥瘡諮問委員会)の深度分類のステージⅡは真皮までにとどまる皮膚障害で、水疱やびらん、浅い潰瘍です。ステージⅡの治癒過程は、表皮細胞の再生によって治癒にいたります(再生治癒)。対して、ステージⅢは皮膚障害が真皮を超え、皮下脂肪層にまでおよぶ褥瘡です。全層組織欠損なので再生されることはなく、肉芽組織にて再構築されて、治癒に至ります(瘢痕治癒)。
- 2. NPUAPの深度分類で、ステージⅡ以深の褥瘡は、創縁からのみ上皮化が起こる。
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不正解
ステージⅡは真皮までの損傷です。創縁から中心部へ向けて、表皮細胞が遊走することによる上皮化と、創面に残存した皮膚付属器(毛包や脂腺、汗腺など)から発生して、表面に遊走してくる上皮化で創は治癒します。ステージⅢ以深は皮下組織以上の障害のため、まず、皮膚欠損部を繊維芽細胞、新生血管、細胞外基質から成る肉芽組織によって充填が起こり、肉芽が創面の高さまで達すると、創縁にある基底細胞が活性化され、創内へ移動して上皮化が起こります。
- 3. ステージⅢ以深の褥瘡は、初めに炎症期、次に組織再構築期、最後に増殖期を経て治癒する。
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不正解
ステージⅢ(瘢痕治癒)の治癒過程は、①炎症期、②増殖期、③成熟期の3段階を経て治癒に至ります。炎症期では、創内が殺菌、清浄化され、壊死組織が除かれます。増殖期では、肉芽が形成され、最後に上皮化が起きます。成熟期は肉芽が強化される時期です。
- 4. 瘢痕化が起こるのはNPUAPの深達分類でステージⅣのみである。
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不正解
ステージⅢ以深は、全層組織欠損となるため、瘢痕治癒の創傷治癒過程をたどります。
引用参考文献など
1)宮地良樹ほか編.褥瘡治療・ケアトータルガイド.照林社.2009,324p.
2)溝上祐子編著.カラー写真とイラストで見てわかる!創傷管理.メディカ出版,2006,174p.
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