2017/08/25 のクイズ
総胆管結石で入院加療中の70歳男性。入院中に右季肋部の痛みがあり、急性胆嚢炎が疑われ、PTGBD(経皮的肝胆嚢ドレナージ)が行われました。PTGBD挿入後の看護師の観察・管理として正しいのは次のうちどれでしょう。
- 1. 術直後は、胆汁の流出を促すために仰臥位で安静を図ることが多い。
- 2. 排液バッグは観察しやすいように刺入部と同じ位置に設置する。
- 3. 胆汁の性状が血性の場合、出血量を確認する。
- 4. 術直後の発熱は生理現象であるため、医師に報告せず経過観察を行う。
挑戦者3091人 正解率79%
- 1. 術直後は、胆汁の流出を促すために仰臥位で安静を図ることが多い。
-
不正解
PTGBDの術後24時間は安静を図り、排便・排尿もベッドサイドで行います。術後5~6時間はバイタルサインの測定を頻回に行い、その後安静が介助されるまでは2、3時間おきに行います。担当の医師の指示によりますが、PTGBD直後の患者さんの胆汁の流出を促すためには、仰臥位よりもセミファーラー位の方が適切です。よってこの選択肢は誤りとなります。
- 2. 排液バッグは観察しやすいように刺入部と同じ位置に設置する。
-
不正解
胆汁はサイフォンの原理と落差により体外に流出してくるので、常に排液バッグは刺入部よりも低い位置になるようにし、延長カテーテルはたわまないようにする必要があります。よって、この選択肢は誤りとなります。
- 3. 胆汁の性状が血性の場合、出血量を確認する。
-
正解
PTGBD刺入時の胆道出血や、門脈からの出血が考えられます。出血が止まらないときや100mL/時を超える場合は、門脈からの出血を考え、すぐに医師に報告をします。よって、この選択肢は正解となります。
- 4. 術直後の発熱は生理現象であるため、医師に報告せず経過観察を行う。
-
不正解
突然の発熱で炎症所見や胆道系酵素の上昇がある場合は、カテーテルの逸脱や閉塞している可能性があるため、すぐに医師に報告します。医師の指示のもと、X線撮影でカテーテルの位置を確認したり、カテーテルに問題がない場合には抗生剤投与の指示が出ることがあるため、この選択肢は誤りとなります。
引用参考文献など
1)田中雅夫.どう見る?どう動く?消化器外科ベッドサイド処置&ケア.メディカ出版.2017.117-122.
2)佐藤憲明.ドレナージ管理&ケアガイド.中山書店.2008.134-139.
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