2017/08/09 のクイズ
普段から自宅で缶ビール350mLを3本飲んでいる45歳の男性。就寝中に突然上腹部と背部に痛みを覚え、自宅で様子を見ていました。しかし、前かがみになると腹痛は軽減しますが、なかなか痛みが治まらなかったため、妻に付き添われて救急外来を受診しました。来院時のバイタルサインは、血圧112/60mmHg、心拍数94回/min、呼吸数15回/min、SpO296%(room air)、体温36.5℃。腹部の視診で左側腹部に皮下出血斑があり、血液検査でアミラーゼとリパーゼの上昇、上腹部に急性腹痛発作と圧痛が認められ急性膵炎と診断されました。次のうち、急性膵炎で左側腹部に認められる皮下出血斑を示す徴候はどれでしょうか?
- 1. Cullen徴候
- 2. Rovsing徴候
- 3. Grey-Turner徴候
- 4. Rosensetin徴候
挑戦者3224人 正解率38%
- 1. Cullen徴候
-
不正解
急性膵炎では、腹腔内に出た出血性浸出液が皮膚筋膜に達し、臍周囲に皮下出血斑(紫斑)となって表れることがあります。これをCullen徴候といいます。この患者さんの場合と同じ膵炎の時に見られる徴候ですが、皮下出血斑の位置が異なりますので、誤りとなります。
- 2. Rovsing徴候
-
不正解
仰向けになり、左下腹部を頭側に押し上げるように圧迫すると、右下腹部の痛みがより強くなる現象です。この徴候は、虫垂炎などで認められる徴候であり、誤りとなります。
- 3. Grey-Turner徴候
-
正解
急性膵炎では、腹腔内に出た出血性浸出液が皮膚筋膜に達し、側腹部に皮下出血斑(紫斑)となって表れることがあります。これをGrey-Turner徴候といいます。この患者さんは左側腹部に皮下出血斑が見られるため、このGrey-Turner徴候が正解です。
- 4. Rosensetin徴候
-
不正解
左向きに寝る姿勢の方が仰向けで寝るよりも圧痛が増強する現象です。この徴候は、虫垂炎などで認められる徴候であり、誤りとなります。
引用参考文献など
1)竹田津文俊.病態生理基礎のキソ.学研メディカル秀潤社.2013,146-148.
2)加藤智弘ほか.急性虫垂炎.病気がみえるVol.1 消化器.メディックメディア,2011,155.
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