2020/05/27 のクイズ
- 1. 会話は可能であったため、意識レベルの観察は不要である。
- 2. SpO2が保たれているため、酸素投与は必要ない。
- 3. 傾眠傾向にあるため、覚醒を促すためにも歩行して処置台に移動してもらう。
- 4. 全身の観察として皮膚色を観察した。
挑戦者8599人 正解率92%
「石油ストーブを使用した室内で倒れていた」ということから、この患者さんは、一酸化炭素中毒が疑われます。
- 1. 会話は可能であったため、意識レベルの観察は不要である。
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不正解
不正解です。一酸化炭素中毒が疑われるので、意識レベルを確認して評価する必要があります。なお、血中のCO-Hb濃度は健常者であれば3%未満で、10%を超えると頭痛などの症状が現れ、40%を超えると意識障害が出現するとされています。
- 2. SpO2が保たれているため、酸素投与は必要ない。
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不正解
不正解です。パルスオキシメータは酸素と結合したヘモグロビンと一酸化炭素と結合したヘモグロビンとを区別できません。そのため、一酸化炭素中毒患者さんの場合は、実際にはSpO2値は低いのに、パルスオキシメータでは正常値、または正常値以上の数値が出てしまいます。一酸化炭素中毒では多くのヘモグロビンが一酸化炭素と結合し、血中の酸素濃度が低下するため、早期に高流量の酸素投与を行う必要があります。
- 3. 傾眠傾向にあるため、覚醒を促すためにも歩行して処置台に移動してもらう。
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不正解
不正解です。一酸化炭素中毒では多くのヘモグロビンが一酸化炭素と結合しているため、血中の酸素濃度が低下しています。このような状況下で患者さんに体動を促すと、酸素消費量はさらに増加し、呼吸状態の悪化につながる可能性が考えられます。よって、体動は最小限にする必要があります。
- 4. 全身の観察として皮膚色を観察した。
-
正解
正解です。CO-Hbは明るい赤色であるため、血中のCO-Hb濃度が上昇した場合、皮膚は鮮紅色となります。この変化は、手先から顔など全身に見られます。この症状は一酸化炭素中毒に特徴的ですから、皮膚色の観察は必須です。
引用参考文献など
1)有賀 徹ほか編.日本救急医学会監.第6章外因性の救急疾患.標準救急医学.第5版,医学書院,2014,446.
2)上條吉人編.犯人は誰だ! 急性中毒を推理・解決する-症状から見極め診断・治療する、実践的ケーススタディ.レジデントノート別冊救急・ER9,2013,12-15.
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