助産師学校(養成所)のスケジュール

無事に入学試験に合格すれば、いよいよ助産師学校へ通う日々がやってきます。

入学するまでもかなりハードな道のりですが、入学してからの毎日もかなり密度の濃いものに。

現役助産師の方の多くが「看護学校時代より大変だった!」と語る助産師学校のカリキュラムはこちらです。

【助産師養成過程】

例:1年制の助産師学校に通うAさんの年間スケジュール

助産師養成過程の年間スケジュールイメージ。1年制の助産師学校に通うAさんの場合。4~6月:講義→7月:実習→7~8月の間:夏休み→8月:国試勉強を開始→9~12月:実習→12月~1月の間:冬休み→1~2月:講義→2月:国家試験→3月:合格・卒業。
必須条件
  • 基礎助産学6、助産診断・技術学6、地域母子保健1、助産管理14、臨地実習8、助産実習8、合計22単位の取得
  • 10件程度の直接介助実績と、それらを踏まえたレポート

単位の取得にかかる時間は、約1,050時間。これらを1年の間にとらなければいけないということを考えると、助産師学生の日々がどれだけ勉強中心のものか、お分かりいただけるかと思います。

また、直接介助の実習は限られた実習期間の間に、いつ始まるかわからないお産とめぐり合わなくてはいけません。そのため、泊り込みながらの実習や、真夜中の呼び出しに応じなければいけないことも多々あります。

助産師になるためには、「努力」と「時間」が必要不可欠なのです。

このように書くと、大変な印象が強い助産師の養成過程ですが、「その分得るものも多かった」と口を揃える卒業生が多いのも特徴です。

助産師学生は様々な実習や分娩介助を通じ、技術や知識の習得は勿論「生命が誕生する過程に携わる素晴らしさ、大切さ」に肌で触れ、学ぶことができます。非常に濃密な1年間を過ごしたあかつきには、立派な助産師へと成長している自分を実感できるでしょう。