コミュニティナースはどうやって人と人をつなぐのか?|マンガ・コミュニティナースの仕事【2】

(前回のお話は▶こちら

もっとやれるナースの力・コミュニティナースその2

Vol. 2 コミュニティナースはどうやって人と人をつなぐのか?

漫画家でナースの明です。今回は町の中の看護師さん・コミュニティナースの取り組みに同行してきました。

場所は、文京区関口我楽田工房。

入り口に置いてある竹で作られた大きな置物に疑問に思いながら、中に入ると、すでに大盛り上がり。

あまりにもにぎやかで驚いていると、「こんにちは、佐藤です」とコミュニティナースの佐藤さんが声をかけてくれました。

「これは一体…?」と聞くと、佐藤さんは「お料理教室です。町の料理人の方が教えながら作ってくれて。」そこには近所の小学生も参加しています。

「最初はだれもこの場所のことも私のことも知らなかったんですけどね。」という佐藤さん。おいしいものがあるよと誘ったり、コミュニティナースがモチつき大会に出て存在を知ってもらったりと、工夫をしたそうです。

「活動を通してつながった近所の方だけでなく、コミュニティナースや我楽田工房のスタッフ。近所の子どもたちがあつまってるんですよ」と笑顔の佐藤さん。明はおいしくご飯をいただきました。

「本当はこのあと、屋台を引いて町の中を回る予定だったんですが…」と言う砂糖さんに「屋台?」と明が聞くと「あれです」と指差されたのは入り口で見つけた謎の竹細工でした。

茨城の職人さんに教えてもらって機能作ったんです。という佐藤さん。

雨天のため、町を回るのは厳しく、日本舞踊の教室を見学しに行くことになりました。「今やってるって教えてくれた方がいて」という佐藤さんに小さい子たちも皆ついてきます。

「行き当たりばったり出大丈夫かな?」と明が思っていると、佐藤さんは日本舞踊に参加していたりとなじんでいるようです。

扇子の開き方を教えてくれる先生に、最高年齢の生徒は96歳、最少年齢の生徒は5歳といろんな人がいます。

緊張する5歳の生徒に、にぎやかな方がハリがあっていいわよ。と盛り上がりました。

明は文京区ってもっと都会的なイメージがあったけれど、人のコミュニティが密接なこんな場所があったなんてと驚きました。

どういったつながりなのか聞いてみると、自治会長さんが「居酒屋で何かしたいって話して…」日舞なら教えられるって、先生が言い出して、生徒さんが集まったそう。

最初は誰も知らなかったって言ってたのに、コミュニティナースは、たしかに『ハブ』になってる!

外に出てみると、雨がやんでたので、佐藤さんが「屋台行きますか!」と提案し出動。

商店街の人たちにコーヒーや生姜湯を配って声をかけながら、コミュニティナースや地域のイベントを知ってもらう。人と人をつなぐための第一歩である。

そして今度こそ帰り道。

寄り道した居酒屋さんは、住宅街の真ん中にあって、開店当初は周辺の住人さんから少し怖がられていたそう。そんな時佐藤さんたちは、住人を招いて居酒屋さんでイベントを開催。その結果…

住民から「安心できた・またくるよ」などと声をかけられるなど、安心と繋がりづくりに貢献できた。

また、イベントごとに保健室を開催。健康相談を受けるだけでなく、新たな綱g利も生まれた。

町の人たちがつながって楽しい時間を共に過ごす。

その中で小さな変化に気づき、助け合って健康になっていく。その輪の中にいるコミュニティナースはステキだなと思いました。

次回は、今回案内してくれた佐藤さんの来歴と、コミュニティナースの事業についてお送りします!

【取材・マンガ】明(みん)

看護師・漫画家。沖縄県出身。大学卒業後、看護師の仕事の傍らマンガを描き始める。異世界の医療をファンタジックに描いたマンガ『LICHT-リヒト』1~3巻(小学館クリエイティブ)が好評発売中。趣味は合気道。

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