私の希望給与は叶う?施設別に希望給与額・提示給与額の差を比べてみた

転職したいけれど、給料はこの額を維持したい―そんな希望がかなえられるかどうかは、施設形態によって大きく違うようです。

 

看護師の給与の希望額と提示額の差をまとめました。

 

ナースセンターの求人分析結果によれば、居宅介護支援事業所や有料老人ホームでは、求職者の希望給与額よりもおよそ2万円前後高い金額が施設から提案されていることがわかりました。

 

反対に特養では、施設からの提示額が求職者の希望額を2万円以上下回っていました。

 

また、助産師や看護師では、希望額より高い金額が施設から提示されているのに対して、保健師では提示額が希望額を下回ることもわかりました。

 

調査結果は日本看護協会の「平成26年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人に関する分析」によるものです。

 

保健師のみ提示額が希望額を下回る

職種別にみた求職者の希望給与額(常勤で非管理職の求人)は、助産師25万1,749円、看護師23万9,726円、保健師23万3,014円、准看護師21万50円の順でした。

 

これに対して施設側が提示する総支給額は、助産師26万9363円、看護師24万3,357円、保健師22万828円、准看護師21万3,856円で、保健師のみ提示額が希望額を下回る回答となっていました。

 

看護師に限定して、施設種類別に提示額と希望額を比較したところ、施設が提示する総支給額が高いのは「病院(500床以上)」「訪問看護ステーション」「その他居宅介護支援事業所」「病院499~200床」「ケアハウス・グループホーム・有料老人ホーム」の順となっています。

 

ケアマネ事業所・有料ホームなどで希望額を上回る提示額

提示額と希望額の差がもっとも大きかったのは「その他居宅介護支援事業所」で、希望額23万2,344円に対して、施設が提示する給与額は25万3,073円と、平均しておよそ2万円も高い額が提示されていました。

 

次いで「ケアハウス・グループホーム・有料老人ホーム」は希望額23万6,253円に対して提示額は25万1,818円と約1万5000円上回っています。

 

「病院(500床以上)」では、希望額が24万3,374円に対して支給額25万6,695円。「訪問看護ステーション」は同じく24万2,344円に対して25万5,308円などとなっていました。

 

特養・デイサービス・包括センターでは希望額を下回る

これに対して求職者の希望する給与額より施設からの提示額が低かったのは「介護老人福祉施設(特養)」「デイサービス・デイケアセンター」「地域包括支援センター」「介護老人保健施設」「診療所(有床)」です。

 

もっとも差が大きかったのは「介護老人福祉施設(特養)」で、希望額23万8,660円に対して提示額は21万6,466円と、希望額より2万円以上下回っています。

 

同様に「デイサービス・デイケアセンター」は希望額23万737円に対して、提示額が21万9,522円と1万円以上の開きがありました。

 

病院以外からの求人が5割超

全体の傾向として、ナースセンターに登録された求人数18万5,578人の内訳は「病院」46.4%、「介護保険施設・事業所」18.1%、「診療所」11.6%、「訪問看護ステーション」7.9%など病院以外の求人が半数を超えています。

 

病院からの求人が減る一方で、介護施設などからの求人が増える傾向は、2011年度頃からはっきりと表れています。介護施設からの求人は11年度には14.2%だったものが14年度には18.1%へ4ポイント増加。

 

反対に病院からの求人は53.1%から46.4%へとおよそ7ポイント減少しています。

 

20歳代の求職者は3分の1に縮小、40歳代は倍増へ

一方で求職者の登録傾向としては、20歳代以下の求職者が減少し、40歳代以上の求職者が増加する傾向が拡大しています。

 

2014年度のナースセンターへの登録者数は6万6,477人で、30歳代と40歳代が全体の3分の2を占めています。

 

2005年度には「20歳代」が33.5%だったものが2014年度には11.2%と、10年間で3分の1にまで減少しています。

 

反対に「40歳代」は17.3%から35.6%へと倍増。「50歳代」は6.6%から15.4%へ、「60歳代」は1.8%から6.6%へといずれも大幅に増加しています。

 

高年齢層の求職者が増えてきた背景には、「復職研修」などの支援体制が広がることで、いったん離職した潜在看護師の掘り起しが進んでいることが影響していると、日看協は分析しています。

 

このほかにも、▼一度社会に出てから看護師を目指す「社会人看護師」の増加による、看護師全体の高年齢化、▼人員不足を要因とした、医療・介護現場における高齢看護師の受け入れ体制の拡充――などが要因として考えられるでしょう。

 

【ライター:横井 かずえ】

 

(参考)

平成26年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人に関する分析(pdf)

 

 

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