CTの仕組み|いまさら聞けない!ナースの常識【8】

毎日の業務の中で触れているけど、『いまさら聞けない』ことってありませんか?

知ってるつもりで実は説明できない基礎知識や、ちょっと気になるけど調べるほどでもないな、なんてこと。

そんな看護師の素朴な疑問を、元看護師ライターがこっそり教えます。 


 

Vol.8 CTの仕組み

医療機関では、診断のためにCT検査を行うことが多く、CT画像を日常的に目にする機会は多い。しかし看護師になるまでの過程では、CT画像から病状を読み取る訓練は受けてこないので、実際には読影結果や診断結果を元に患者さんの病態を把握することが多いのではないだろうか。看護師たるもの、CT画像だけでも何となくは病状を把握できるよう、最低限の読み方は知っておきたい。

 

CTの画像ができる仕組み

CTは、人体へX線を照射し、体内の組織によるX線吸収の違いをコンピュータ処理して画像化する。身体を通り抜けたX線は検出器(身体の周りをぐるっと1周する)で受け取る。様々な方向から様々な値のX線を集め、コンピュータ処理して画像化する。

画像上で白く見える部分はX線が通りにくい≒固い・高密度な部分、黒く見える部分はX線が通りやすい(密度が低い)≒柔らかい・水に近い部分となる。ただし脂肪だけは特別で、唯一「負の吸収域」のため真っ黒に見える。

 

 

まずは画像の中で目印を見つける

CTの画像を見る時、ただ漠然と眺めてもどこに病変があるかはまぁ分からない。

 

学生の頃、放射線科技師さんから「CTもMRIも、数を沢山見れば分かるようになるけど、病院にあるのは正常な画像はあまり無いから覚えにくい。まずは画像の中で一番固い所=白い所を探し、それが何かを考えてごらん」と言われた。

つまり、単純CTであれば一番真っ白で周囲との境界が明瞭なものは骨と考える。あとはその周囲から解剖図を思い描けば何となくイメージできる。本来骨が無いはずの部分が真白くなっていたり、黒っぽく見えるはずの部分が白くなっていたら、そこは異常なのだ。

 

 

画像を見るときのポイントいくつか

CT画像が完璧に読めるようになるとそれはもう読影医。今回は最低限知っておきたいポイントだけを上げてみる。但しあくまで造影CTではなく、単純CTの場合

 

図1 正常な脳のCT

 

これはからの高さのCT画像(横スライス)。

頬骨弓、上顎洞、鼻中隔、耳介、外耳道などが分かる。黒い部分を空洞、白い部分を骨として考えると、何となく見えてくるだろうか。

 

<脳>

●横スライスの場合、基本は左右対称、不対称な部分には何かしらの異常があると考えてみる

室がどちらかへ押されていれば、「異常な部分が増えて脳室を押している」か、「部分的に痩せたので広がった」と考える

出血部位はより白く、梗塞後や浮腫は黒く見える

 

<腹部>

●横スライスで見ると向かって下側に脊椎があるので、これを基準に考える

●脊椎から臍に向かってぐるっと白い波線が円を描いていれば肋骨

●さらに向かって左に肝臓があるので、その周囲の臓器は何かを考える

●頭部側の画像から順にみると、右腎は肝臓に押されているため、左腎よりも後から見えてくる。

 

何かしら異常?と思われる部分をみつけたら、その直径を測ってみる。さらにそれが何枚の画像に渡っているかを数える。CT画像のどこかに何ミリ間隔でスライスしたかが書いてあるので、ミリ数と枚数をかけると、異常な部分のサイズが概ね計算できる。

 

こうやって考えていくと、何となくは見えてくると思う。チャンスがあればまずは脳のCTから眺めてみると、ポイントが分かってくるかもしれない。

【岡部美由紀】

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