最終更新日 2018/05/14

陳旧性心筋梗塞

陳旧性心筋梗塞とは・・・

陳旧性心筋梗塞(ちんきゅうせいしんきんこうそく/OMI/old myocardial infarction)とは、冠動脈が閉塞し心筋壊死を起こした心筋梗塞が、発症してから30日以上経過した疾患である。

【心筋梗塞の分類】
急性心筋梗塞:発症から72時間以内
亜急性心筋梗塞:発症から72時間〜1ヶ月以内
陳旧性心筋梗塞:発症から30日以上経過

不安定な時期を過ぎ、壊死した心筋組織(心筋梗塞巣)は線維化し、壊死巣が大きい場合には左室壁は薄くなり心室瘤を形成する。梗塞壁は収縮障害を生じる。また、壊死しないで残った心筋には負担が大きくなり、心筋肥大および左室内腔の拡張(心室リモデリング)を起こしやすくなるため、慢性心不全になるリスクが高くなる。

診断は12誘導心電図で異常Q波・陰性T波を認めるが、発症後、徐々にR波が増大し、数か月〜数年で異常Q波を認めなくなる場合もある。

確定診断は、心エコー・心筋シンチグラフィ・心臓カテーテル検査にて行われる。心エコー・左室造影(心臓カテーテル検査)にて左室壁運動異常、心筋シンチグラフィにて陰影欠損を認め、冠動脈造影(心臓カテーテル検査)にて冠動脈の狭窄・閉塞などを確認し確定する。

重症度は、心機能(心筋壊死の大きさ)と罹患枝数(冠動脈の狭窄本数)で規定される。
予後規定因子は、再梗塞と心不全、致死性不整脈である。

執筆: 布施大輔

社会医療法人中山会宇都宮記念病院 循環器内科科長 救命救急センター

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