最終更新日 2018/01/12

結核

結核とは・・・

結核(けっかく・Tb・テーベー)とは、結核菌による感染症である。結核菌は、抗酸菌群に属する細菌の一つである。ヒトのさまざまな臓器に感染し症状を呈する。

【疫学】
世界保健機関(WHO)によると、結核は世界10大死因の一つであり、2015年度には1040万人が結核に罹患し、180万人が結核で死亡した。日本においても、高齢者に保菌率が多く毎年約18000人が新たに罹患し、2016年には約1900人が死亡した。

【感染する臓器】
結核は全身のさまざまな臓器に感染するため、感染臓器により症状が異なる。日本においては80%が肺に感染し、肺結核と呼ばれる。肺結核では全身倦怠感、食欲不振、寝汗、体重減少、長期にわたる微熱、咳嗽など非特異的な症状が続く。
一方、肺以外の臓器に結核が感染すれば肺外結核と呼ばれる。髄膜炎リンパ節炎、腸に感染する腸結核、腎臓に感染する腎結核など感染しうる臓器は多彩で、その症状も多岐にわたる。

【感染経路】
結核の感染経路は空気感染である。肺結核の患者から咳嗽などとともに結核菌は排出され、それを吸い込んだヒトの肺内で結核が増殖して感染が成立する。

【予防】
日本では2013年度以降、生後1歳になるまでの間にBCGワクチンを接種することになった。BCGワクチンの接種により結核の発症を50~70%程度予防できるとされている。また、その効果は10~15年程度続くと考えられている。

【治療】
複数の抗結核薬の内服により治療を行う。感染臓器によっては切除するなどの処置を行うこともある。また発症予防に抗結核薬を内服する場合もある。

執筆: 野浪 豪

神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科 救命救急センター

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