最終更新日 2018/01/09

気胸

気胸とは・・・

気胸(ききょう、pneumothorax)とは、なんらかの原因で肺と胸壁の間(胸腔)に空気がたまり、肺が縮んだ状態のことである。

原因による分類として、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの基礎疾患がある続発性自然気胸、基礎疾患がない場合は特発性自然気胸、外傷が原因の外傷性気胸、異所性子宮内膜症が原因の月経随伴性気胸、医療行為を原因とした医原性気胸がある。

緊急の処置を要する気胸として、胸腔内に溜まった空気が心臓を圧迫し、血圧の低下をきたす緊張性気胸がある。また、手術を含めた治療を施しても治療に難渋する難治性気胸、胸腔内に出血を伴う血気胸がある。

【治療】
治療は、肺虚脱の程度により経過観察、胸腔ドレナージが選択され、気胸発症の頻度、全身状態、基礎疾患により癒着療法や手術が施行される。
特発性自然気胸の原因で多いのは、肺表面に形成された気腫性肺嚢胞の瘻孔形成である。10歳代後半から20歳前後の長身で痩せ型の体型の若年者に多く発症する。自然気胸の手術適応は絶対的適応と相対的適応に分かれ、前者は胸腔ドレナージ後の空気漏れが遷延、肺の膨張不良、血胸を伴う場合、両側同時発症があり、後者は再発を繰り返す場合、初発でも明らかな気腫性肺嚢胞を認める場合がある。

執筆: 関 哲男

社会医療法人中山会宇都宮記念病院  呼吸器外科科長 救命救急センター

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