最終更新日 2018/07/24

子宮内膜症

子宮内膜症とは・・・

子宮内膜症(しきゅうないまくしょう、endometriosis)とは、子宮腔内面以外の場所で子宮内膜様組織が発生し、疼痛や不妊等の症状を引き起こす疾患である。

妊娠可能年齢(20~40歳)の女性に多く、不妊、月経痛、骨盤痛、性交痛、排便痛が見られる。子宮内膜症はエストロゲン依存性疾患であり、エストロゲン分泌量が多い性成熟期に好発する。初経の低年齢化や晩婚化、少子化による月経回数の増加は本疾患の増加に関連している。

好発部位としては腹膜・卵巣・ダグラス窩がある。腹膜病変は無症状の場合が多いが、不妊の原因となっている場合がある。卵巣に引き起こす病変はチョコレート嚢胞と呼ばれ、痛みの原因となる。ダグラス窩病変は子宮の可動性を制限し、骨盤痛や排便痛を引き起こす原因となる。

診断は、内診、直腸診による子宮後屈、子宮可動性の制限、ダグラス窩に圧痛を伴う硬結を認めるなどの所見や、エコー・MRIによる卵巣腫大(卵巣チョコレート嚢胞)や腫瘍マーカーで血中CA125の上昇などの所見に基づいて行われる。これらの所見がなくても原因不明の不妊で、腹腔鏡にてblueberry spot(ブルーベリー斑)を認めた場合には診断される。

治療については疼痛の軽減と不妊の改善が目的となる。ホルモン療法や疼痛コントロールがあり、妊娠や出産を希望しない場合には年齢に応じて手術療法が行われる。

執筆: 畑 菜摘

兵庫県立尼崎総合医療センター ER総合診療科 救命救急センター

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