看護用語辞典 ナースpedia キーワード:サイトカイン

サイトカインとは・・・

最終更新日 2018/04/20

サイトカイン(さいとかいん)は、ホルモン様の低分子タンパク質である。細胞同士の情報伝達作用を持ち、特異的な受容体に結合することで、免疫反応の増強、制御、細胞増殖、分化の調節などを行う。一つのサイトカインが別のサイトカインの産生を誘導、抑制する現象も見られ、サイトカインカスケードやサイトカインネットワークと呼ばれる。特定の内分泌組織ではなく、様々な種類の細胞によって合成されること、狭い範囲の近傍の細胞にのみ作用することがホルモンと異なる点である。

サイトカインは、作用から大きく、インターロイキン、ケモカイン、インターフェロン、造血因子、細胞増殖因子、細胞壊死因子に分けられるが、重複するものも多い。
・インターロイキン:30種類以上が同定されている。主にリンパ球貪食細胞が分泌し、免疫系細胞の分化、増殖、細胞死に働く
・ケモカイン:白血球を炎症部位に呼ぶ「走化作用」をもつ
・インターフェロン:NK細胞、マクロファージを活性化させ、ウイルス感染の制御や抗腫瘍免疫に重要な役割を果たす
・造血因子:血球の分化、増殖を促進する
・細胞増殖因子:血球以外の特定の細胞の増殖を促進する
・細胞壊死因子:主に細胞死(アポトーシス)を誘導する
これらのサイトカインを標的とした薬剤の開発が進められ自己免疫疾患や悪性腫瘍など増殖性疾患のコントロール、移植時の拒絶反応抑制への効果が期待されている。

【主要なサイトカインと関連する薬剤】

表1インターロイキン

表2ケモカイン

表3インターフェロン

表4細胞増殖因子

表5細胞壊死因子

執筆

柳井真知

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター医長

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