最終更新日 2019/02/12

運動誘発性喘息

運動誘発性喘息とは・・・

運動誘発性喘息(うんどうゆうはつせいぜんそく、Exercise induced asthma:EIA)とは、運動によって気道狭窄が起こり、喘息症状が誘発されることである。

【原因】
運動誘発性喘息は、運動によって呼吸回数が増えることで気道が冷やされ、水分が喪失することで、気道粘膜の変化や気道粘液の浸透圧変化により気道上皮障害や気管支の狭窄を生じる。特に冬場に多くみられる。

【症状】
気道が狭くなることで、喘鳴息切れ、痰などの症状を引き起こす。

【予防】
気管支喘息の既往があれば、吸入ステロイド薬などを用いて、普段から発作を予防することが重要である。運動前に短時間作用性β2刺激薬(SABA:short acting β2 agonist)を吸入したり、十分なウォーミングアップを行ったりすることも発作の予防には重要である。また、冷たく乾燥した空気が気道に入ることで発作が誘発されるため、マスクを着用することや、冷環境での運動を避けることも有用である。

治療
発作が起こった場合、短時間作用性β2刺激薬(SABA)の吸入で、気管の拡張を図る。国際的な運動競技選手(アスリート)の治療に対しては、世界ドーピング防止規定(WADA)で使用が認められている薬物を用いるよう注意が必要である。

執筆: 栗林真悠

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター 救命救急センター

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