最終更新日 2018/06/07

Fractalkine

Fractalkineとは・・・

Fractalkine(ふらくたるかいん)とは、細胞膜結合型ケモカインの一つである。活性化血管内皮細胞上に発現していることが知られている。

Fractalkineは、ケモカインと細胞接着因子の2つの活性を併せ持っている。ケモカインとは、その濃度勾配によって白血球を遊走させる活性(走化性)をもつサイトカインの総称である。一般的にケモカインは炎症部位で生産され、白血球が血管内から炎症部位に集まるのに役立っている。

Fractalkineの受容体は、CX3CR1である。CX3CR1は、NK細胞、cytotoxic effector T細胞などの細胞障害性T細胞や、樹状細胞マクロファージなどの異常細胞や病原体、異物の排除に深く関わる免疫細胞に発現している。臨床病態や医学基礎研究におけるマウス疾患モデルを用いた研究から、Fractalkineは、関節リウマチや粥状動脈硬化症などの慢性炎症疾患に深く関わっていることが示唆されている。

また最近では、Fractalkineの構造が研究され、ヒト化Fractalkineモノクローナル抗体の研究も進んでいる。ヒト化Fractalkineモノクローナル抗体は、CX3CR1を発現する免疫細胞の遊走、浸潤を抑制することで抗炎症作用を発現できるのではないかと考えられている。

執筆: 建部将夫

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター 救命救急センター

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