ドラマ「コウノドリ」は看護師にとってもリアル?綾野剛・星野源に聞いた!

ドラマ『コウノドリ』が帰ってきます!

周産期医療の現場がリアルに描かれ、看護師にもファンが多い本作。

「どうやってリアルなドラマを作ってるの?」

綾野剛さん・星野源さん・坂口健太郎さん・松岡茉優さん・吉田羊さん・大森南朋さんに直接聞いてきました!

 

「どうしてそんなにリアルなの?」

ドラマ『コウノドリ』舞台挨拶で聞いてきました!

コウノドリ_ドラマ

 

 

「かっこよく演じたい」という色気を捨てる(星野源さん)

星野源_コウノドリ

手術のシーンとか、かっこいいシーンになりそうなときに役者の色気が出そうになるのをやめたいと。

監修の(医師の)先生が、「かっこよく描かれがちなのが不満だ」と話しているのが心に残っていて。

 

赤ちゃんに集中している現場だからこそ、かっこよさは出さないようにしています。

 

赤ちゃんのことを第一に考えた「本当のプロセス」を辿るように、「実際はどのくらいのスピードでやるものなのか」「声の大きさはどのくらいか」を監修の先生に聞いて、なるべく嘘がないようにしています。

 

 

「本物の赤ちゃんがそこにいる」という圧倒的なリアルに向き合う(綾野剛さん)

綾野剛_コウノドリ

このドラマはフィクションですが、事実を基に作っています。

劇中で起こる出来事は、現実に起こりうる出来事です。

 

(そして現場には、)本物の赤ちゃんがいる。それは圧倒的なリアルでしかない…。

そのことに、素直に向き合わないといけないと思っています。

 

(人の生死に関わる現場なので、)こう言ってしまうと綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、それでも、周産期医療の現場は、「未来がある現場」です。

 

産科は、他の診療科と違って唯一「おめでとう」と言ってあげられる場所。

(その事実と空気感に)絶対的な嘘がなくなるように、実際の病院を見学した際に、体感させてもらいました。

 

 

NICUって暑い!(坂口健太郎さん)

坂口健太郎_コウノドリ

(医療)監修の先生方は、作品に対して熱意をもってくれています。

目線の動かし方ひとつにしても細かく教えてくださるので、先生の教えてくださることを一生懸命やるようにしています。

それがリアルさに近づいているのではないかな、と。

 

あとは、NICUの中ってすごく暑いんですよ!

本当に、生まれたての赤ちゃんに来てもらって撮影しているので、ちゃんと室温を保っていて。

目に見える部分ではないのですが、セットでも細かなところに気を遣っています。


 

「人間と人間の関わり」その体温を伝えたい(松岡茉優さん)

松岡茉優_コウノドリ

実際に、分娩台に乗らせてもらったことがあって。

助産師さんが「いつもこんなふうに触ってるんだよ」と腕を触ってくれたんです。

そのときに、緊張だけでなく、ほんとうにいろんなものがほどけていくのがわかって…。

 

「リアルなものをお伝えする」とか、「実際に働いている人からしたらちょっと違う」とか、そういうものの1歩先の「人間と人間との関わり合い」を伝えたいって強く思いました。

 

お芝居するとき、いつもは理屈っぽく考えちゃうんですけど、そうじゃなくて、「人としてこう伝えたい」と体温で会話できるように心がけています。

 

 

助産師は母親と一緒に汗だくで戦っている(吉田羊さん)

助産師の小松さん(役柄名)の存在意義は「いてくれる安心感」だと思います。

それを体現するために、監修の助産師さんに、「お母さんはどのタイミングで、どのような言葉に安心するのか、励まされるのか」を細かく確認しています。


お産のシーンでは、帽子をかぶって、スクラブの上に長袖のガウンを着て、暑くて汗だくになりながら撮影していて。

実際に、助産師さんもお母さんと汗だくになりながら戦っているのだなと思いました。

 

 

ドラマは虚構。でも、気持ちは本物(大森南朋さん)

大森南朋_コウノドリ

病院を見学させてもらったとき、そこで感じた仕事の大変さ、問題を抱えているお子さん・ご両親をケアする現場の実際に、まず驚きました。

いろんな事を教えてもらいました。


演じるにあたって大事にしているのは、嘘をついてはいけないということ。

もちろんお芝居には嘘もあるんですが、気持ちの部分では、必ず本物を胸にして臨んでいます。

 

クロックス_綾野剛

綾野剛さん(右)、松岡茉優さん(左)の足元。

素足にサンダルは、病院ではよく見る組み合わせでこちらもリアル?

 

 

「こう言うと嘘っぽいですけど、ほんとうに仲の良い現場です」(綾野剛さん)

今回の現場は、とても仲が良いです。

仲が良いからこそ、集中力をもって臨めます。

 

手術のシーンにも緊張感がありますが、どちらかというと、患者さんに寄り添うシーン。

患者さんからの言葉を受けて、自分たちが(医療者として)どうきちんと返答していかなきゃいけないのか。

集中力をもって検討しています。

 

「いのち」と「エンターテインメント」をイコールで結ぶわけにはいきませんが、事実を基にノンフィクションを作っている。

そのことに、緊張感をもって取り組んでいます。

***

 

医療監修やセットだけでなく、出演者の演技でもリアリティを追求しているコウノドリ。

初回放送は、2017年10月13日(金)夜10時スタートです!

【ライター:白石弓夏(看護師)】

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(オフィシャルホームページ)

金曜ドラマ「コウノドリ」命についてのすべてのこと

 

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