入職ギャップで折れかけた時、国民的アイドルに救われた話|ナースの推し事(1)

看護のお仕事は、命を預かる現場だからこそ、しんどくなってしまう時もあるのではないでしょうか。

 

そんな時、心の支えになってくれるもののひとつに、「大好きな趣味」、とくに「推し活」があります。

 

この連載では、さまざまな「推し」と一緒に日々を乗り切るナースに、推しのいる日常や、推しに救われた経験をインタビューしていきます。

 

推しがいる方にも、いない方にも、「好きなことがあるっていいな!」と感じていただけますように…。

 

第1回の今回は、嵐の櫻井翔さんが好きだというミキさん(仮名)にインタビュー。事前アンケートでは「今ちょっと複雑で…」と語っていたミキさんに、生粋のオタク気質である筆者がじっくりお話を伺ってきました!

 

取材・文/於ありさ(ライター)

活動休止後もオタク継続中! ミキさんの推し活事情

ファン歴約15年! ミキさんの推し活スタイル

――本日はよろしくお願いします!まずはミキさんのプロフィールを教えてください。

 

看護師5年目で、都内の病院で外来勤務をしています。

 

小学生の頃からずっと、櫻井翔くんが好きです!

 

最初はドラマ「花より男子」(2005)の主演だった松本潤くんからグループの存在を知って、グループ全体を推し始めました。そのあと最終的に、櫻井くんに落ち着いた感じです。

 

活動休止後も、メンバーはそれぞれ追いかけてます!

ミキさん宅のグッズの一部

 

――嵐は活動休止がコロナ禍に重なるなど、メンバーもファンも激動の時期だったかと思いますが、最近はいかがですか?

 

それがですね…2019年末辺りからはKing & Prince(略:キンプリ)が気になりだして、ファンクラブにも入って、今はSixTONES(ストーンズ)も追いかけてるんです…!

 

――なるほど! 推し増しですね!

 

2019年の12月くらいからキンプリの岸くんが気になりはじめて。

 

キンプリはすごく若いから、調べていくうちに「国民的アイドルになった嵐も、(今のキンプリのように)がむしゃらに頑張ってた時期があったのか」って重なった感覚で、ハマっちゃいました。

 

岸くんから入ったけど、今は永瀬くんに落ち着いています(笑)。

 

ミキさん宅のKing & Prince関連グッズの一部

 

――SixTONESにハマったのはいつごろですか?

 

コロナで外出自粛になった頃にYouTube見てたらハマっちゃいました。

 

でもジュニア時代からずっと推してる方もいらっしゃるから、ド新規(ファンになりたて)なのに「スト担(SixTONESのファン)です!」って言っちゃっていいのかなって感じはあります…。

 

――歴長いファンに気後れしちゃうの、あるあるです…! 複数担、忙しくないですか?

 

忙しいです!(笑) 好きの度合いに差があるわけではないんですけど、録画が追いつかなくて、つまみ食いみたいになっちゃってて。もう、3足のわらじなんて履いてられないなって悩んでるんです…!

 

それで事前のアンケートに、「今、複雑」って書いてました(笑)。推しがたくさんいて供給も多くて幸せなんですけど、シンプルに時間が足りない!

 

推しが出たTV番組も、録るは録るけど見る時間がなくて「追いつかない、追いつかない!」みたいな(笑)。「2時間番組なのに出番これだけ!?」っていうのは消しちゃいますね。

 

――幸せな悩みゆえの複雑さだったんですね! よかった…!

 

とにかく現場が好き!仕事と現場のスケジュールの組み方

 ――推し活の形って人それぞれだと思うんですが、ミキさんはどんな感じですか?

 

断然、現場(コンサートなどに行くこと)派です!! 現場が、いっちばん幸せですね!

 

でも今はコロナで現場にもいけないし、正直結構きついです…。配信ライブは見てますけど、満足したかというと、ぶっちゃけ余計虚しくなってしまいますね。

 

――分かります…。現場がないとやっぱり寂しいですよね。現場に行く時のこだわりってありましたか?

 

手作りうちわを作ってくる人も多いのですが、私は公式うちわ派です。そして、ちょっと昔のを持っていきたい!

 

マウントとってるわけじゃないし、誰に対して何やってんのって感じですけど(笑)。古株感を出したくなっちゃうんですよね

 

ミキさんのライブ参戦グッズの一部。「古株感は出したいけど控えめに…(笑)」とのこと

 

――現場とお仕事のスケジュール調整はどのようにしているのですか?

 

私は外来勤務ということもあり、平日勤務・土日休みなんです。だから、土日中心に申し込みをしたり、当たる前提で希望休の申請をするなどしていました。

 

ハズレた場合は、「休み取らなくても大丈夫になったので出勤します」って取り消す時もあります(笑)。

 

――土日は競争率が高くなって不利、というイメージもありますが…

 

土日が有利か不利か、正直よく分からないんですよね。参戦できる範囲内で申し込むというだけで、土日は不利だから平日に、とは意識してなかったです。

 

土日でも平日でも、当たる時は当たるし、ハズレる時はハズレる!って思ってます(笑)。

 

――潔い…! 平日にお休みをとって申し込むのは、どんな時ですか?

 

コンサートだったらオーラス(コンサートツアーの最終日)ですね! やっぱりオーラスには行きたいなって思います。ぎりぎり調整できそうなら、番組収録の観覧に申し込むこともあります。

嵐最後の配信ライブ鑑賞時のお写真。大きいTVだと見やすさがダンチ!

 

――オーラスは特別感ありますもんね。お休みは自由に取れるんでしょうか?

 

基本、取れますね。普段、コンサートなどの予定がないと休みを取らないからというのもあって、「取らせてくれるよね?(圧)」というスタンスでいます(笑)先輩も「普段休み取ってないし、いいんじゃない?」て言ってくれてます。

 

ただ、比較的休みが取りやすいのは、職場環境がよいおかげかなって。職場にもジャニーズ好きな人が結構いて、私も公言しているので、理解してもらえているのも大きいですね。

 

たまたま私は運が良かったというだけで、他の環境だったら、たぶんまた違うと思います。

 

――たしかに…。職場環境は最大の味方ですよね。

 

「努力している推しのおかげで、頑張れる」

 ――日々働く中で、推しに助けられてるなと思うことってありますか?

 

実は、一瞬、オタクを離れていたことがあったんです。

 

1年目の時なんですけど、学校で習っていた内容と現場って全然違うので「そんなの聞いてない」の連続で…。それでも「やって当たり前」「察して当たり前」「動いて当たり前」というのが、本当につらかったんです

 

忙しくて、メンタルが落ち込んじゃって、オタ活どころじゃなくなっていて。櫻井くんを見てもキュンのキの字もなくなってしまいました。


オタ活をしないことで、気持ちを切り替えることも難しくなって、さらに病んでしまうという悪循環に…。

 

――つらいですね。

 

しんどい状態が続いていた時、たまたまテレビで櫻井くんが頑張っている姿を見かけたんです。その時、ふと「あ、私も頑張ろう」って思えたんですよね。


そこからまた少しずつ嵐のテレビ番組を見るようにしていったら、自然とメンタルも元気になっていきました。
 

ミキさん宅のメモリアルなグッズの数々。思い出が詰まっています

 

――推しが頑張っている姿が、自分の頑張る糧になったと。

 

そうなんです。


だって、30歳を超えても、昔と変わらず投げキッスしてくれるんですよ。「そんなに大人になってまで投げキッスって、少しは抵抗あるだろうな。ファンのために、すごい頑張ってくれてるんだな」って思ったら、私が頑張らなくてどうするんだ! って思えました。
 

それに、彼らが今の自分と同い年くらいの時(20代半ば)って、もう国立競技場でライブをやっていたんですよね。

 

アイドルっていつも笑顔でキラキラしてるから、泥臭く努力してるように見えない時もあるけど、違うんです!彼らの見てる世界と努力って、自分と比べれば比べるほど、本当にレベル違い。そう考えたら「私、まだまだ頑張らないとじゃん!」って思ったんです。

 

――アイドルって本当に偉大ですね…! この曲に救われたというのがあれば教えてください。

 

「青空の下、キミのとなり」は、就職した当初の私を頑張らせてくれましたね。私もともと京都出身で、就職を機に東京に来たんですけど、この曲を聴くたびに、「ひとりじゃない、頑張れる、頑張れる」って思って、何度も勇気をもらいました。

 

でも、どの曲にもいろいろな思い出があるんですよね。自分のことも、ライブも、リリース当時のことも。当時聴くのと、年を重ねた今聴くのと、曲の見え方が変わってきて。いつ聴いても楽しいんですよね。

 

――お話を聞いているだけで幸せになりました。

 

天井席でも幸せ、オタ友は無理に作らない。ミキさんの健やかな推し活

――少しお話は戻りますが、嵐って、チケット取るの大変だったんじゃないですか?

 

大変でした…。ファンクラブに入っているからって、毎回チケットが取れるというわけではなかったです。だからこそ、たとえ天井席(ドーム公演など大きな会場で、スタンドの一番上に近い席)であったとしても、同じ空間にいれるっていうのが幸せなんですよ

 

もちろん良い席がいいなとは思うんですけど、良い席を確保するために一生懸命になってしまったら、ハマって抜け出せなくなっちゃいそうなので、一歩引いています。

 

2019年12月、嵐のデビュー20周年記念ツアー5×20東京ドーム公演参戦時に撮影されたお写真

 

――ライブとかって、オタク友達と行くんですか?

 

いえ、オタ友は、もともとあまり作らず自己完結したい派なんですよね。

好きって、いろんな形があるじゃないですか。いろんな人が好きというタイプの人もいれば、同担(推しが被ること)は絶対に拒否な人もいる。そういう価値観の違いで現場に行くのが嫌になったりしたくないんです。

 

――たしかに。

 

基本は自分の世界で「よし!十分幸せ!」って感じで、推し活してますね。

 

――最後に推しがミキさんのお仕事に与えてくれた影響を教えてください。

 

見てかっこいい、踊っててかっこいい、こんな一面あるんだかわいい、もそうですけど、その奥にある彼らの努力はたくさんのパワーをくれます。

 

私たちが見ているのは、頑張って、頑張り続けた頂上の一部分だけ。どんなに苦しくても笑ってられるのは、本当に努力した人だけだと思うんです。自分と同世代のSixTONESや、年下のKing & Prince、そしてずっと追いかけている存在の嵐、世代は違えども、みんな努力したからこその姿なので、私も頑張ろうって思います!

 

最近好きになったというSixTONESのグッズの一部。ミキさんのお話は愛に溢れていました

 

――ありがとうございました!

 

正直、お話を聞くまでは「看護師さんって忙しい時も多いって聞くし、オタクするのもやっぱり大変なのかな?」って思っていたのですが、なるほど、有給休暇は推しのためだけに使うなど、うまくやりくりされているとのこと。

 

お仕事を頑張りながら、推し事にも全力投球できる、バランスのとれた環境は素敵ですね。

 

「頑張って、頑張り続けた頂上の一部分」を見せてくれる、アイドル。ファンサがもらえなくてもコンサート会場に行くのは、彼らからパワーをもらえるからなのかもしれないなと改めて思いました。

 

執筆

ライター於ありさ

エンタメ系のインタビューライター。Walkerplus・テレビジョン・マイナビなどで執筆中。サンリオ/男性アイドル/ラジオ/テレビ/お笑いなど多方面のオタク。ジャニーズは、ジュニア時代からSixTONESを推していて、最近は7MEN侍にお熱。

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イラスト

イラストレーターあさなさくま

漫画家・イラストレーター。日常をコミカルに描いたコミックエッセイや、ポップなイラストレーションを発表。アパレル出身ならではのリアルなファッション描写を持ち味としている。

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