在宅患者の支援だけじゃない!ダイエット・血圧対策にもなる「病院発のレシピ本」が人気

 

病院発のレシピ本がひそかなブームを呼びつつあります。「がん」や「糖尿病」、「肥満」など病院ごとに得意とする病気に有効な、レシピをまとめた本が次々と発行されています。在宅患者の食事支援だけでなく、一般の方の健康管理やダイエット対策などにも役立つと人気が出ています。

 

国立がん研究センター東病院では、『がん患者さんのための国がん東病院レシピ』を発行しました。東病院のレシピ本は、もともとは在宅患者の家族への支援活動として行われてきた、栄養士によるがん患者向け料理教室で作られてきた献立をまとめたものです。

 

国立がんセンターの副作用症状別レシピ

 

抗がん剤の副作用による特徴的な症状である「食欲不振」「吐き気・嘔吐」「味覚変化」「口内炎・食道炎」「下痢・便秘」「嚥下困難・咀嚼(そしゃく)困難」――などの対策別に、おススメレシピが掲載されているのが特徴です。

 

例えば、食欲不振の対策のためには、「梅と昆布茶の氷冷茶漬け」や「トマトの冷製レモンパスタ」など口当たりのよいメニューを紹介したり、口内炎対策には「ポタージュ・フレンチトースト」や「ミルフィーユカツ煮」など柔らかいメニュー。また、味を感じにくくなったり好む味が変わったり、さまざまな症状が出る味覚変化には、1つの料理でいくつもの味覚を味わえる「味選丼」や「五色の彩りパスタ」など、一工夫凝らしたメニューが続きます。

 

血圧対策に―「とろみをつけると味が濃く感じる」キッコーマン病院

生活習慣病と切っても切り離せない「減塩」にスポットと当てたレシピ本も数多く発行されています。その中の一つ、キッコーマン総合病院が監修した『おいしい血圧対策レシピ』は、しょうゆを主力製品とする食品会社が運営する病院ならではといえる、いかにおいしく減塩料理を作るかを中心に、レシピが紹介されています。

 

キッコーマン病院のレシピ本では、減塩レシピを紹介するだけでなく、塩分を抑えて食事をおいしくするための調理アイディアも紹介されています。「素材が新鮮なら調味料も少なくてすむ」「甘さを減らせば塩分も減らせる」「とろみをつけると味を濃く感じる」など、知っていれば調理の際に活かせるアイディアが紹介されています。

 

ダイエット対策に―京都医療センターの肥満・メタボ外来

カロリーにスポットを当てたレシピ本も人気です。国立病院機構京都医療センターは、全国でも珍しい“減量入院患者”を多く受け入れ、医師、看護師、栄養士のチームで肥満治療に取り組んでいます。

 

同時に、「肥満・メタボリックシンドローム外来」も設け、外来での肥満診療にも力を入れています。同センターが発行したのは『メタボ外来の3か月で確実! やせるレシピ』。院内レストランで提供し、好評だった「1食500kcal、塩分3g、低脂肪、食物繊維たっぷりのメタボ対策ランチ」レシピをまとめたものです。

 

ここ数年で続々と登場し、今やひとつのブームともいえる病院発のレシピ本。中には約10万部の発行部数にのぼる本もあるなど、人気を得ているようです。生活習慣病の予防や治療では、一方で薬を飲みつつもう一方で高カロリー高塩分の食事をとっては意味がありません。医療従事者が治療経験にもとづいたさまざまなアイディアレシピを紹介することで、おいしく楽しみながら、たくさんの人が健康づくりに励むことができればいいですね。

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  1. 会話は可能であったため、意識レベルの観察は不要である。
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