2019/09/16 のクイズ
急性左心不全でCCUに入院した患者さん。肺うっ血が改善したため、日中NPPVを離脱し、一般病棟へ移動しました。その夜、消灯2時間後に排便のためナースコールがありました。トイレを済ませた後、ベッドへの移乗の介助を行うと、息苦しさを訴えたため、すぐにバイタルサインを測定しました。バイタルサインは以下の通りです。医師へ報告後、到着を待つ間に看護師が行う対応として、最も優先が高いものはどれでしょうか?
- 1. NPPVの準備を行う。
- 2. ベッドを平らにし、安静にする。
- 3. 心臓カテーテル室へ移動の準備を行う。
- 4. 痰の吸引を行う。
挑戦者6410人 正解率68%
- 1. NPPVの準備を行う。
-
正解
急性心不全で肺うっ血が改善した患者さんです。日中にNPPV(非侵襲的陽圧換気療法)を離脱したばかりということを考慮すると、息苦しさと喘鳴、冷汗の原因として、心不全の増悪が考えられます。また、排便で怒責したことで、バルサルバ負荷※がかかり、腹腔内圧が高まることで、左室に対する後負荷が増大したと考えられます。この場合、NPPVを再度行い、胸腔内圧を高め、静脈還流を低下させることで前負荷を減少させることが必要です。
※バルサルバ負荷:いきむことで呼吸を止め、体に筋緊張が起こることで、普段よりも大きな力を出せるようになること - 2. ベッドを平らにし、安静にする。
-
不正解
この患者さんの息苦しさと喘鳴、冷汗の原因として、心不全の増悪が考えられます。心不全の場合、起坐呼吸の方が患者さんは楽です。ベッドを平らにして寝かせることは、静脈還流を増大させ前負荷が増えるので、逆効果となります。
- 3. 心臓カテーテル室へ移動の準備を行う。
-
不正解
この患者さんの場合、ST変化がないため、心臓への緊急カテーテルは優先度が低いといえます。
- 4. 痰の吸引を行う。
-
不正解
この患者さんの息苦しさと喘鳴、冷汗の原因として、心不全の増悪が考えられます。そのため、酸素飽和度の低下は、痰の貯留によるものではなく、肺うっ血が考えられ、吸引は優先度が低いでしょう。
引用参考文献など
1)森山美知子ほか編.エビデンスに基づく循環器看護ケア関連図.中央法規,2017,375p.
2)石原英樹ほか編.NPPVまるごとブック.呼吸器ケア冬季増刊.2014,231p.
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