2017/06/20 のクイズ
担当患者のAさんは、末梢静脈カテーテルが留置され、持続点滴を実施しています。刺入部から血管に沿って発赤があり、触ると熱感がありました。ドレッシング材も剥がれかけています。Aさんに疼痛の有無を尋ねると「痛いけどまた針を刺すのも嫌だ。このままにしてほしい」と言います。自然滴下はあるようです。次に行う行動で、最も適切な行動はどれでしょう?
- 1. 素手で熱感を確認する。
- 2. 自然滴下があるのでAさんに「様子を見ましょう」と伝える。
- 3. 刺入部が痛そうなので、剥がれかけたドレッシング材の上からテープで補強する。
- 4. 点滴の血管外漏出や静脈炎を起こしている可能性を考え、カテーテルを抜去し、留置し直す。
挑戦者4767人 正解率97%
- 1. 素手で熱感を確認する。
-
不正解
ドレッシング材が剥がれかけているとのことなので、滲出液や血液などで汚染する可能性があります。必ず、手指衛生をして手袋着用の上で確認しましょう。
- 2. 自然滴下があるのでAさんに「様子を見ましょう」と伝える。
-
不正解
自然滴下があっても、刺入部に異常がある場合は、そのまま点滴を続けてはいけません。
- 3. 刺入部が痛そうなので、剥がれかけたドレッシング材の上からテープで補強する。
-
不正解
一度はがれたドレッシング材は汚染されています。補強はせずに新しいドレッシング材を使用しましょう。しかし、今回は明らかに静脈炎を発生しているため、カテーテルを抜去する必要があります。
- 4. 点滴の血管外漏出や静脈炎を起こしている可能性を考え、カテーテルを抜去し、留置し直す。
-
正解
点滴投与中、注意しなければならないのは、血管外漏出や静脈炎です。血管外漏出は、薬液の種類や漏出量、漏出の時間により異なりますが、漏れた薬液により組織が破壊され、重度の場合は組織壊死や瘢痕、後遺症などが残る可能性があります。また、静脈炎では、疼痛/圧痛、紅斑/発赤、腫脹/浮腫、熱感、赤い索条(線条)、排膿 などか見られます。Aさんの場合、刺入部から血管に沿っての発赤と、触ると熱感があるとのことなので、静脈炎を起こしていると考えられるので、カテーテルを速やかに抜去し、留置する必要があります(カテーテル挿入の手技等について、各施設の静脈注射の基準を確認しましょう)。
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