2017/06/18 のクイズ

80歳男性の患者さん。尿閉のため、尿道留置カテーテルを挿入しています。意識レベルは清明で、ベッド上安静です。尿道留置カテーテル挿入中の患者さんのケアについて正しいものはどれでしょう?
  1. 1. 尿道留置カテーテルから尿漏れが続いていたので、固定水を追加してバルーンを大きくする。
  2. 2. 搬送時の誤抜去を避けるため、尿道留置カテーテルの排尿バッグをビニール袋に入れてベッド上に置いた。
  3. 3. 入浴時は、尿道留置カテーテルをクランプかキャップしておく。
  4. 4. 男性の尿道留置カテーテルは無理に引っ張られない下腹部に固定する。

挑戦者5014人 正解率63%

1. 尿道留置カテーテルから尿漏れが続いていたので、固定水を追加してバルーンを大きくする。
不正解

固定水の量は、使用するカテーテルの説明に従います。一般的には5~10mLが多く、指示以上の固定水を追加してはいけません。過剰に固定水を入れると、バルーンが均一に膨らまず、さらに尿漏れを引き起こすことがあります。また、バルーンを大きくすると、バルーンによる膀胱・尿道粘膜への刺激により膀胱刺激症状が起き、尿路感染を起こしやすくなります。

尿漏れが頻繁に起こる場合には原因をアセスメントしましょう。カテーテルのねじれや屈曲して閉鎖している場合には、尿漏れが起こります。尿の流出状態を十分に確認して、尿を誘導します。カテーテルの固定位置を変更し、ズレがないように固定します。 カテーテルの固定はテープでカテーテルを巻き込むように、Ω型に固定をするとずれにくくなります。 また、浮遊物や結石、血液などで、カテーテルの内腔が閉塞している場合にも尿漏れが起こります。尿が混濁している時にはミルキングを行い、閉塞を予防します。

2. 搬送時の誤抜去を避けるため、尿道留置カテーテルの排尿バッグをビニール袋に入れてベッド上に置いた。
不正解

排尿バッグはランニングチューブより低い位置に固定し、尿が膀胱に逆流しないようにします。このとき、排尿口が細菌で汚染されないよう、排尿バッグやランニングチューブが床に着かないように気をつけましょう。移動時にベッド上に排尿バッグを置くと、膀胱へ逆流し、感染を起こすため、必ず膀胱より低い位置を保ちます。移動時の誤抜去がないよう固定と確認を確実に行いましょう。

3. 入浴時は、尿道留置カテーテルをクランプかキャップしておく。
不正解

尿路カテーテルに関連した尿路感染症では、菌が侵入する経路としてカテーテルやランニングチューブの接続部と排尿口があります。キャップをすると閉鎖回路を開放してしまい尿路感染を引き起こします。また尿道カテーテルをクランプすると尿が流れないために逆流し、尿路感染を引き起こします。
入浴前には、患者専用の排尿容器を用いて排尿バッグを空にしておきましょう。排尿口をしっかり排尿バッグのカバー内に収めておけば濡れても構いません。浴槽に入る時は、浴槽外の膀胱より低い位置に排尿バッグを固定します。排液バッグを直接床に置くと尿路感染のリスクを高めるので、環境的に固定が難しい時は、直接触れないよう排液バッグを新しいビニール袋に入れ床に置いてください。

4. 男性の尿道留置カテーテルは無理に引っ張られない下腹部に固定する。
正解

尿道留置カテーテルは、移動や尿道との摩擦を防ぐために、動きすぎないよう、また、引っ張られないような位置に固定します。尿道留置カテーテルに関連した尿路感染症では、尿道留置カテーテルと粘膜の隙間を通って膀胱内に侵入します。尿道留置カテーテルが引っ張られたり、尿道との摩擦で粘膜が傷つけられた場合には、感染リスクが高まります。
男性の尿道留置カテーテルの固定は通常、陰茎を上向きにしてカテーテルを下腹部に固定します。解剖学的に見ると、下腹部にカテーテルを固定することで、陰茎陰嚢角部を圧迫することが少なくなります。

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