2018/09/17 のクイズ
- 1. 人工呼吸器に接続しないTピース下でのSBTでは、呼吸器のアラーム機能を使用できないため、実施時の安全管理に注意が必要である。
- 2. 30~120分間、T ピース下での自発呼吸を実施し、3日間成功したため、人工呼吸器からの離脱と同時に抜管も行った。
- 3. SBTに失敗したとしても、原因の改善を行うことができれば、時間をおいて同日にSBTを再度実施することは可能である。
- 4. 意識清明、原疾患が改善傾向で人工呼吸器の酸素濃度も徐々に下げている状態であったので、患者さんは離脱に不安そうな顔をしていたがSBTを開始した。
挑戦者3683人 正解率59%
ここ最近、人工呼吸器からのウィーニングの主流は、自発呼吸トライアル(Spontaneous Breathing Trial;SBT)となっています。SBTとは、人工呼吸器から離脱が可能かどうかを判断するための自発呼吸試験です。
SBTは、以下のいずれかの方法を30~120分間実施し、人工呼吸器離脱の可否を判断します。
(1)Tピース下での自発呼吸
(2)人工呼吸器を装着したままPEEP5cmH2O以下、PS5~7cmH2O を付加したプレッシャーサポート換気(pressure-support ventilation;PSV)モード
なお、(2)のように人工呼吸器を装着してSBTを行う場合は、一回換気量や気道内圧などの持続的なモニタリングを行うことも可能です。
- 1. 人工呼吸器に接続しないTピース下でのSBTでは、呼吸器のアラーム機能を使用できないため、実施時の安全管理に注意が必要である。
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正解
人工呼吸器に接続しないTピースでのSBTでは、患者さんの一回換気量や気道内圧などは行えず、持続的なモニタリングは限られてしまいます。また、人工呼吸器のアラーム機能も使用できないため、実施時の安全管理が必要です1)。
- 2. 30~120分間、T ピース下での自発呼吸を実施し、3日間成功したため、人工呼吸器からの離脱と同時に抜管も行った。
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不正解
SBTの期間や回数は、ガイドラインといったものでは具体的に示されていませんが、SBTが継続的に成功したからといって、抜管も行うことは誤りです。SBTは人工呼吸器からの離脱が可能かどうかを判断する試験であって、抜管が可能かどうかを判断する試験ではありません。そのため、抜管については別途評価(咳嗽を行うことができるか、自己喀出が可能な痰の量であるかなど)を行っていきます。
- 3. SBTに失敗したとしても、原因の改善を行うことができれば、時間をおいて同日にSBTを再度実施することは可能である。
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不正解
SBTに失敗した場合は、呼吸筋疲労から回復するまでに時間を要するため、翌日以降に再度実施します。また、SBTに失敗したことで、患者さんは不安を抱いていることがあるため、不安をできる限り軽減し、次のSBTに向けて精神的なケアも行っていきます。
- 4. 意識清明、原疾患が改善傾向で人工呼吸器の酸素濃度も徐々に下げている状態であったので、患者さんは離脱に不安そうな顔をしていたがSBTを開始した。
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不正解
患者さんが人工呼吸器からの離脱に極度の不安がある場合、それに伴って呼吸数の上昇やSpO2の低下などバイタルサインが悪化することもあります。そういった呼吸状態の変動が出現したり、状態が不安定になることが予想されたりする場合は、SBTの実施を中止します。
引用参考文献など
1)神山淳子.最近の人工呼吸器からのウィーニング方法や手順とは?.ICNR,2(4),2015,35-37.
2)卯野木健編.もっとも新しい重症患者の早期離床の考えかた 鎮静管理とリハビリテーション.第2版,学研メディカル秀潤社,2016,120p.
3)宇都宮明美.早期離床ガイドブック 安心・安全・効果的なケアをめざして.医学書院,2013,184p.
4)日本集中治療医学会ICU機能評価委員会.人工呼吸関連肺炎予防バンドル2010改訂版.(2018年4月閲覧)
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