2018/09/18 のクイズ
8歳のFくんは血液疾患で入院中です。化学療法を行うために、中心静脈カテーテル(CVC)を留置しています。現在、2クール目の治療が終わり、骨髄抑制期にあります。本日はあなたが受け持ちで、検温のためにFくんの病室に行きました。Fくんはベッドに横になり、ぐったりとしている印象です。あなたが声をかけると、「だるいよ。何か苦しい」と力なく答えます。バイタルサインは下図のとおりです。あなたはショックを疑いました。Fくんに考えられるショックの種類は、以下のうちどれでしょうか?
- 1. 循環血液量減少性ショック
- 2. 心原性ショック
- 3. 心外閉塞・拘束性ショック
- 4. 血液分布異常性ショック
挑戦者4156人 正解率47%
ショックのタイプ(原因)は、「循環血液量減少性ショック」、「心原性ショック」、「心外閉塞・拘束性ショック」、「血液分布異常性ショック」の4つに分類されます。
Fくんは血液疾患で化学療法中です。また、骨髄抑制期で白血球(中でも好中球)が減少しており、易感染状態※です。さらには、中心静脈カテーテル(central venous catheter;CVC)が留置されているため、感染のリスクが高まっています。こうした状況やバイタルサインから、Fくんは敗血症を起こしていると考えられるでしょう。敗血症は血液分布異常性ショックに分類されるため、選択肢4が正解となります。
敗血症の発症を考えるとき、患者さんの背景を理解することが必要です。まずは年齢が大きな要因となります。新生児や乳児は特に、免疫機能が未熟のため、感染症に罹患しやすいです。基礎疾患の有無や種類、化学療法やステロイド薬の内服、また侵襲的デバイスなどの医療行為によっても免疫機能が低下し、細菌などに感染しやすくなるため、敗血症を起こすリスクが高くなります。
※易感染状態:免疫力の低下により、容易に感染を起こし、臓器に機能障害が出やすくなった状態
- 1. 循環血液量減少性ショック
- 不正解
- 2. 心原性ショック
- 不正解
- 3. 心外閉塞・拘束性ショック
- 不正解
- 4. 血液分布異常性ショック
- 正解
引用参考文献など
1)川崎達也.敗血症 どんな患者さんに注意すべき?.エキスパートナース.31(9),2015,22-25.
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