2018/08/26 のクイズ
- 1. 人工呼吸器が必要である。
- 2. 車いすを駆動することができる。
- 3. 自力での起坐が可能である。
- 4. 手動装置によって自動車運転が可能である。
挑戦者4406人 正解率39%
脊髄損傷とは、脊椎の脱臼や骨折などによって、脊柱管内の脊髄が損傷を受け、運動麻痺や知覚障害などが出現する病態です。損傷部脊髄以下の支配域に機能障害が出現し、どのような障害が起こるかは、損傷部位によって異なります(表1)。
この患者さんは第6頸髄(C6)の脊髄損傷のため、C7以下の神経が障害されます。C7の支配域である上腕三頭筋、手根屈筋、総指伸筋の障害によって、肘関節の伸展運動や手関節の屈曲運動、手指の伸展運動ができなくなります。しかし、手根伸筋や円回内筋の機能は残存しているため、手関節の背屈運動や手の回内運動は可能となります。
- 1. 人工呼吸器が必要である。
-
不正解
横隔膜筋が障害されるのは、C1~C3であり、その場合は人工呼吸器が必要となります。しかし、この患者さんはC6損傷のため、横隔膜筋の機能は残存しており、自発呼吸が可能ですので、人工呼吸器は不要です。
- 2. 車いすを駆動することができる。
-
正解
C6損傷では、四肢麻痺はあるものの手根伸筋や円回内筋の機能は保たれており、手関節の背屈運動や手の回内運動は可能です。そのため、車いすの駆動は可能です。
- 3. 自力での起坐が可能である。
-
不正解
C6損傷では、上腕三頭筋、手根屈筋、総指伸筋の障害があるため、肘関節の伸展や手関節の屈曲はできず、自力での起坐はできません。C7損傷であれば、それらの機能は保たれ、自力での起坐が可能となります。
- 4. 手動装置によって自動車運転が可能である。
-
不正解
C8以下の損傷では、手指屈筋群や手内筋群の機能が保たれているため、手動装置による自動車運転が可能となりますが、C6損傷では行えません。
引用参考文献など
1)山田幸宏.Chapter6 神経系疾患.看護のための病気のなぜ?ガイドブック.サイオ出版,2016,237-242.
2)遠藤聖美.<12>頚髄損傷.整形外科看護.19(4),2014,50-53.
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