2018/08/05 のクイズ
胃がんで入院中の65歳男性Aさん。胃・胆嚢摘出術後2日目です。早期離床を目指していますが、創部に痛みがあるようで、口腔ケアを拒否しています。早期離床の観点から、Aさんの口腔ケアの介助について誤っているものはどれでしょうか?
- 1. ベッドを起こし、体勢を整えてAさんが自力で歯磨きができるように準備した。磨き残しや一人では十分に行えない部分は介助した。
- 2. Aさんの創部の痛みをアセスメントし、場合によっては鎮痛薬を使用しながら口腔ケアを実施することにした。
- 3. 鎮痛薬の使用後も創部の痛みがあるため、口腔ケアを実施しなかった。
- 4. Aさんが洗面所で歯磨きをしたいと言うので、車いすに移乗して洗面所まで連れて行き、自力で歯磨きをしてもらった。
挑戦者4013人 正解率70%
早期離床のために、医療者は、患者さんが術前から行っている日常生活動作(ADL)ができるように環境を整え、苦痛の軽減に努めながら介助することが大切です。
- 1. ベッドを起こし、体勢を整えてAさんが自力で歯磨きができるように準備した。磨き残しや一人では十分に行えない部分は介助した。
-
不正解
できるだけ自分で行える部分はAさん自身で実施してもらい、ADLの拡大を促すことが大切です。
- 2. Aさんの創部の痛みをアセスメントし、場合によっては鎮痛薬を使用しながら口腔ケアを実施することにした。
-
不正解
創部の痛みのアセスメントや疼痛のコントロールを行い、Aさんが口腔ケアに意欲的に取り組めるようにし、ADLの拡大を支援しましょう。
- 3. 鎮痛薬の使用後も創部の痛みがあるため、口腔ケアを実施しなかった。
-
正解
鎮痛薬を使用しても疼痛がなくならないこともあります。その場合、Aさんに口腔ケアの必要性を説明し、可能な方法を検討・提案して口腔ケアを実施できるようにすることが望ましいでしょう。
- 4. Aさんが洗面所で歯磨きをしたいと言うので、車いすに移乗して洗面所まで連れて行き、自力で歯磨きをしてもらった。
-
不正解
車いすに乗ることは、離床の一つとなります。なるべくAさんの希望に沿った環境の整備を行いながらADLを拡大していくことが大切です。
引用参考文献など
1)卯野木健編.もっとも新しい重症患者の早期離床の考えかた 鎮静管理とリハビリテーション.第2版,学研メディカル秀潤社,2016,120p.
2)宇都宮明美.早期離床ガイドブック 安心・安全・効果的なケアをめざして.医学書院,2013,184p.
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