2018/06/05 のクイズ
- 1. 入院前には食事を自己摂取していたため、配膳のみ行った。
- 2. 認知機能の低下があり集中力がないため、デイルームで他の患者さんと一緒に見守りをした。
- 3. 他の患者さんのナースコール対応のため、急遽看護助手に食事介助を依頼した。
- 4. 食事の摂取が進まないため、食事介助を家族に協力してもらった。
挑戦者4092人 正解率33%
患者さんの食事開始の際には現病歴に加えて、生活歴や既往歴を知ることが大切です。入院前の患者さんの状況を確認し、患者さんに応じた食事介助の方法を選択することで、安全な食事摂取ができるように関わりましょう。
- 1. 入院前には食事を自己摂取していたため、配膳のみ行った。
-
不正解
入院前には食事を自己摂取していても、誤嚥性肺炎で入院していることから、食事動作や摂取方法に問題がある可能性があります。誤嚥性肺炎の原因を改善することで、窒息や再発の予防につながることから、食事摂取の際には見守りを行い、摂取状況の確認を行います。
- 2. 認知機能の低下があり集中力がないため、デイルームで他の患者さんと一緒に見守りをした。
-
不正解
認知機能の低下、集中力の欠如がある場合には、他の人や周りの音によって集中力がさらに散漫になってしまいます。食べ物を口に入れたままキョロキョロしたり、話し始めたりすると、誤嚥や窒息のリスクが増大します。食事動作や食事に集中できるように、テレビの音を消したり、カーテンを閉めたりなど、集中できる環境調整が必要です。
- 3. 他の患者さんのナースコール対応のため、急遽看護助手に食事介助を依頼した。
-
不正解
嚥下訓練中は、患者さんに沿った摂食方法の注意点があります。看護助手に食事介助をお願いすることも可能ですが、その際には、摂取方法や誤嚥など緊急時の対応について、一口量や摂取ペース、咽頭に食物が残留していないかの確認、除去方法など、細かく指導を行うことが必要です。また、患者さんの障害に沿った摂取方法、摂取状況を評価することが必要になるため、医学的知識の豊富な看護師が介助を行う必要があります。
- 4. 食事の摂取が進まないため、食事介助を家族に協力してもらった。
-
正解
認知機能の低下により、看護師が介助する方法では食事を摂取しない場合でも、ご家族が介助すると摂取されることがあります。歌を歌いながらタイミングを見て口に入れたり、いつも使っている食具を使用したりすると摂取することもあれば、生活空間が変わると環境に順応できないこともしばしばあります。ご家族は患者さんと毎日接しており、「いつもの状況」を理解しているため、嚥下状況に問題がなければ、協力を得て食事介助していただくことも選択肢の一つです。自宅ではなく介護施設からの入院であれば、入院前の摂取方法や摂取状況について事前に確認しておきます。
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