2018/02/07 のクイズ
回旋異常により、陣痛開始より3日経過したところで緊急帝王切開となった38歳初産婦。術中出血量は670mL、非妊時BMIは26です。術後1日目、出生児がお腹を空かせており、授乳のために訪室したところ、全身の筋肉痛や、創部や下腹部、胸部の痛みのため動けないと訴えています。この後の観察や対応として最も適切なのは次のうちどれでしょうか?
- 1. 早期離床の必要性を説明し、環境整備を行う。
- 2. 授乳を促すことでやる気を引き出し、座位を促す。
- 3. 乳房緊満による疼痛を疑い、乳房チェックを行う。
- 4. 肺血栓塞栓症の可能性も考慮し、全身状態を観察する。
挑戦者6094人 正解率69%
- 1. 早期離床の必要性を説明し、環境整備を行う。
-
不正解
早期離床は必要ですが、長時間かかった分娩時の疲労をねぎらい、疼痛コントロールにも配慮して離床を促した方が患者さんも受容しやすいと思われます。
- 2. 授乳を促すことでやる気を引き出し、座位を促す。
-
不正解
ルービンの母親役割受容過程では、分娩後24~48時間、褥婦の関心は自分自身や基本的欲求に向けられていると言われています。ADLの拡大、母児接触や、育児の習得は重要ですが、一般的には、褥婦の身体症状の緩和などを優先します。
- 3. 乳房緊満による疼痛を疑い、乳房チェックを行う。
-
不正解
乳房緊満は、一般的には産後2〜3日目より起こり始めるので、この時点では可能性が低いと考えられます。
- 4. 肺血栓塞栓症の可能性も考慮し、全身状態を観察する。
-
正解
産科領域における、肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドラインにおいて、高齢肥満妊婦の帝王切開術のリスクレベルは高リスクに分類されています1)。
引用参考文献など
1)日本循環器学会ほか.肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版).2009,p68.
2)根津八紘.乳房管理学.諏訪メディカルサービス.1991,p328.
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