2017/12/12 のクイズ
- 1. 入院初期1週間は、目標投与カロリーの80%を目指す。
- 2. 高カリウム血症に注意する。
- 3. 高リン血症に注意する。
- 4. 高マネグシウム血症に注意する。
挑戦者3821人 正解率24%
- 1. 入院初期1週間は、目標投与カロリーの80%を目指す。
-
正解
この問題は、長期間栄養不良状態、つまり、高度の低栄養状態にある患者さんに対し、栄養を急速に投与することで発症するrefeeding syndromeに関する問題です。高度の低栄養状態にある患者さんへの栄養療法としては、入院後、早期に経腸栄養を開始することが推奨されています1)。その際は、開始後24〜48時間のrefeeding syndromeに注意する必要があります。モニタリングしながら徐々に投与量を増やしていき、開始後48〜72時間以内に目標投与カロリーの80%に到達できるようにすることが推奨されています1)。
- 2. 高カリウム血症に注意する。
-
不正解
refeeding syndromeにみられる代謝異常は、急激な異化から同化への代謝変化に伴う、リンやカリウム、マグネシウムの細胞内移動が原因です。そのため、この患者さんの場合は、栄養療法開始に伴い、低カリウム血症に注意する必要があります。
- 3. 高リン血症に注意する。
-
不正解
refeeding syndromeでは、低リン血症に注意する必要があります(選択肢2の解説文を参照)。低リン血症は特に注意する必要があり、酸素解離曲線の左方変位が見られ、ヘモグロビンの酸素親和性が高まり、末梢組織が低酸素状態となります。その結果、乳酸アシドーシスを生じる危険性があります。また、ATPの産生障害による心不全を生じる危険性があります。
- 4. 高マネグシウム血症に注意する。
-
不正解
refeeding syndromeでは、低マグネシウム血症に注意する必要があります(選択肢2の解説文を参照)。低マグネシウム血症では、重度の痙攣、致死的不整脈を生じる危険性があるので注意する必要があります。
引用参考文献など
1)Guidelines for the Provision and Assessment of Nutrition Support Therapy in the Adult Critically Ill Patient: Society of Critical Care Medicine (SCCM) and American Society for Parenteral and Enteral Nutrition (A.S.P.E.N.). July 18, 2016.P169.
2)日本静脈経腸栄養学会編.日本静脈経腸栄養学会認定試験基本問題集. 南江堂, 2015,94.
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