2017/11/13 のクイズ
入院中の患者さんに点滴注入を行う場合に、薬剤の組み合わせで正しいのはどれでしょうか?
- 1. 心不全患者のAさんに、フロセミドが投与されている側管からハンプ®を投与開始した。
- 2. 痙攣発作で救急搬送されたBさんに、ブドウ糖の点滴ラインからアレビアチン®を投与開始した。
- 3. 鉄欠乏性貧血のCさんに、鉄欠乏を補うためにフェジン®を生理食塩水の点滴ラインから投与した。
- 4. 胃潰瘍で治療中のDさんに、アミノ酸製剤を一時中止し、オメプラール®の点滴を単独投与で行った。
挑戦者4186人 正解率49%
- 1. 心不全患者のAさんに、フロセミドが投与されている側管からハンプ®を投与開始した。
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不正解
ハンプ®は生理食塩水による溶解で塩析(多量の電解質を加えることで溶質が沈殿する現象)を生じます。そのため、薬剤添付文書では、ハンプ®は注射用水で溶解を行った後に生理食塩水または5%ブドウ糖液で希釈することを推奨しています。また、ハンプ®はできる限り単独投与を推奨しています。それは、塩析や凝析(少量の電解質を加えることで沈殿する現象)による薬理効果の減弱を防ぐためです。また、フロセミドと同一ルートからの投与は配合変化を起こすので別ルートからの投与が必要です。
- 2. 痙攣発作で救急搬送されたBさんに、ブドウ糖の点滴ラインからアレビアチン®を投与開始した。
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不正解
アレビアチン®(フェニトインナトリウム)はブドウ糖液と混注すると、㏗の低下による白濁の配合変化を生じます。そのため、生理食塩水を注入後に単独投与することが望ましいです。
- 3. 鉄欠乏性貧血のCさんに、鉄欠乏を補うためにフェジン®を生理食塩水の点滴ラインから投与した。
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不正解
フェジン®は生理食塩水と配合することにより、凝析(少量の電解質を加えることで沈殿する現象)を生じます。これは、薬剤安定化のためにコロイドや錯体として製剤化された薬剤は、多剤との配合により難溶性キレートを形成し、沈殿を生じるためです。そのため、フェジン®は単独で静脈内注射により投与しなければなりません。
- 4. 胃潰瘍で治療中のDさんに、アミノ酸製剤を一時中止し、オメプラール®の点滴を単独投与で行った。
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正解
オメプラール®(プロトンポンプ阻害薬)は、強アルカリ性であり、他剤との混合で懸濁、結晶析出するので単独投与することが望ましいです。
引用参考文献など
1)泉 麻祐子.安武夫ほか編.注射剤配合変化.カラー写真でよくわかる薬剤師のためのリスクマネジメント実践マニュアル.羊土社,2010,59-62.
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