2017/11/14 のクイズ
- 1. 悪寒戦慄を伴っているが血液培養を優先して採取し、その後に抗菌薬の投与を行った。
- 2. 悪寒戦慄と発熱を認めているため、優先すべきは抗菌薬の投与であると判断し、投与した後に血液培養を採取した。
- 3. 血液培養は熱が最高点に達した時に採取した方が良いと判断し、高熱になるのを待って、血液培養を採取した後に抗菌薬を投与する。
- 4. 血液培養は熱が最高点に達した時に採取した方が良いと判断し、高熱になるのを待って、抗菌薬を投与した後、血液培養を採取する。
挑戦者4514人 正解率62%
- 1. 悪寒戦慄を伴っているが血液培養を優先して採取し、その後に抗菌薬の投与を行った。
-
正解
悪寒や発熱の約1時間前には、細菌が血流中に存在するといわれており、血液中の細菌数は悪寒戦慄時がピークとされることから、血液を採取するタイミングはこの時が最適です。悪寒戦慄がない場合でも、臨床症状の発現後できるだけ早期に採取します。菌の検出が目的であるため、抗菌薬投与前に行うのが原則です。
- 2. 悪寒戦慄と発熱を認めているため、優先すべきは抗菌薬の投与であると判断し、投与した後に血液培養を採取した。
-
不正解
血液培養が陽性となることで、血流感染の存在を把握でき、適切な抗菌薬治療が可能となります。しかし、先に抗菌薬を投与してしまうと、菌検出率は低下し、血流感染の存在を把握できません。血液培養で重要なことは、採血のタイミングと採血量、本数、検体のコンタミネーション(皮膚常在菌の混入)を減らす正しい方法による採取です。よって、この選択肢は誤りです。
- 3. 血液培養は熱が最高点に達した時に採取した方が良いと判断し、高熱になるのを待って、血液培養を採取した後に抗菌薬を投与する。
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不正解
発熱後、時間が経過すればするほど細菌量は減少し、検出率は低下します。日本版敗血症診療ガイドラインでも、抗菌薬投与の開始前に行うべきとし、検体採取のために治療開始が遅れてはならないとされています1)。また、原因菌ごとの菌血症において、抗菌薬の投与の遅れと死亡率増加との関連が示されているため、迅速な対応が必要です。よって、この選択肢は誤りです。
- 4. 血液培養は熱が最高点に達した時に採取した方が良いと判断し、高熱になるのを待って、抗菌薬を投与した後、血液培養を採取する。
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不正解
日本版敗血症診療ガイドライン1)では診断後1時間以内の抗菌薬投与を推奨しており、高熱になるのを待ってからでは菌検出率は低下します。よって、この選択肢は誤りです。
引用参考文献など
1)日本版敗血症診療ガイドライン2016作成特別委員会.日本版敗血症診療ガイドライン2016.日本集中治療医学会雑誌.24(2),2016,26-30.
2)諏訪部章.ナースが行う検査手技どうする?なぜする?Q&A.照林社,2016,p75.
3)シスメックス・ビオメリュー株式会社.血液培養血:流感染症診断のための重要な検査.
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