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2017/11/08の看護クイズ

被災地での現場救護所(医師1名、看護師1名)で二次トリアージ(生理学的・解剖学的評価法)を実施する際、以下の中で最も適切な対応はどれでしょうか?

  • 1.全身観察を視診で行うと両下肢に活動性の出血が見られた。圧迫止血後、洗浄し、縫合した。
  • 2.気管の偏位、血腫、頸静脈の怒張が著しい状態であったため、気胸を疑い、緊急搬送のための準備を始めた。
  • 3.視診で腹部を観察すると外表面の異常、腹部膨満、腹壁の緊張が見られた。腹腔内出血を疑い、赤カテゴリーとした。
  • 4.視診で両大腿部の観察をすると変形・腫脹が見られた。感覚障害はなく、手の離握手、足の背屈など簡単な命令に従えたことから、黄色のカテゴリーとした。

解説・答え

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正解者1478人 / 正解率43

PAT法(Physiological and Anatomical Triag)とは、生理学的・解剖学的評価によって行われるトリアージ方法です。

1. 全身観察を視診で行うと両下肢に活動性の出血が見られた。圧迫止血後、洗浄し、縫合した。

不正解

PAT法の全身評価は、トリアージのための全身評価であり、気道確保と活動性出血の圧迫止血以外の処置は行いません。

2. 気管の偏位、血腫、頸静脈の怒張が著しい状態であったため、気胸を疑い、緊急搬送のための準備を始めた。

不正解

この所見がある傷病者は、緊張性気胸が強く疑われます。そのため、搬送ではなく、現場救護所でいったん必要な医療処置を実施し、状態の安定化を図ります。その後、受け入れ準備の整った医療機関へ傷病者の搬送順位をきめる搬送トリアージを行い、傷病者の搬送コントロールを図ります。

3. 視診で腹部を観察すると外表面の異常、腹部膨満、腹壁の緊張が見られた。腹腔内出血を疑い、赤カテゴリーとした。

正解

腹部膨満、腹壁緊張が見られる場合は、腹腔内出血や腹部臓器損傷が疑われ、赤カテゴリーとなります。そのため、この選択肢が正解です。

4. 視診で両大腿部の観察をすると変形・腫脹が見られた。感覚障害はなく、手の離握手、足の背屈など簡単な命令に従えたことから、黄色のカテゴリーとした。

不正解

両足の大腿部の変形、腫脹から両側大腿骨骨折を疑う症例です。両側大腿骨骨折は、赤カテゴリーとなります。

引用参考文献など
1)二宮宣文ほか編.山本保博ほか監.トリアージ:日常からトリアージを考える.荘道社, 2014,63.
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